表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
かつての言葉たち  作者: 蠍座の黒猫&につき
11/24

三十年後の町/ n音年後/ 音遅れ/

題の「」を/に変更。

他そのまま。

三十年後の町/






遅れてる

三十年も遅れてる

待ちのまま遅れてる

町はそのまま進んでる

待って帰って来るのを待ってる


町の景色の

三十年

元に還れば

帰ってきますか










n音年後/






ねえって

呼びかけてくれるけど

ずっとずっと離れてるんだ

夜と朝と田舎と都会とあの日と明日と


きっと

いまきこえたこの声って

シリウスの光だって、8光年位前の光だって

そんなことだろ

ずっとずっと何年も前の n音年前の声なんだって


また僕だけ

ずっとずっと遅れてるから

ただただ明日の明日の明日だって、

もうもう昨日の昨日の昨日の

それでも追い付かないあの日までだって

まだ待ってるから


夜と夜の間の一番静かなところで

誰にも見えない音が聞こえると思って

時間遅れの僕だけが耳を澄ますために起きている











音遅れ/






あなたの時間は時速1700キロぐらいです。

わたしの声は時速1500キロぐらいです。

だから、わたしの声はあなたに届かないのです。


いまあなたが新幹線に乗って発車する。

わたしはホームに残って、

声を限りにあなたを呼ぶ。


でも、

時速200キロで、

あなたは先へ行き、

わたしの声は置いて行かれる。


そのようなことです。






掲載日

2014年 12月13日 17時20分

このころ、精神の均衡が危うかったようです。それ故の不安定感が出ています。

こころが揺れる時だけの言葉があります。読み返せば、はっとするほどに寂しい透明へ指向していました。冬の詩は水が凍るように冷たく澄んでいきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ