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虫の夜
薄が銀色に照り返す一面の野原で、二本の銀杏の木が語らっていました。三日月は天高く昇っていました。(雲が黒く、または透けて詩の欠片がその間を翻りまた翻り渡っていきます)
気が狂いたかったの。
「そうなんだ。」
薄緑いろの葉っぱなの。
「そうなんだ。」
明るすぎる黄色に弾けてしまうの。
「なぜなの。」
何か欲しいんだけど、わからないの。
「どこなの。」
どこかへ行かなければいけないの。
「心臓だね。」
どきどきが治まらないの。
「何かを言いたいけれど何を言えばいいのか分からないんだ。」
あの日に植えた銀杏の実が、必ず芽を出すと知っていたの?
「知らなかった。僕の胸に銀杏の実が植えられていたことも。」
ずいぶん育っているわ。私の銀杏の実も。
何か虫が鳴いています。
私は、無学につきその虫の名を知りません。
でも、あちらで、またこちらで、鳴いています。
初めて投稿した詩らしきものを、推敲したものです。
なんだか、それらしい感じはありますが、未熟なもの、それ故の直接な感覚があります。
近所の銀杏の木を題材にしています。
あの蛍光色の黄色は本当に綺麗ですから。