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第2巻あらすじ
「君は世界に迎えられた。その理に従い歓迎しよう、十番目……天ヶ瀬円」
十人目の光の超人、スピリットとして甦った天ヶ瀬円はある日、境域の中で一人の青年と出くわす。その青年の名は、「櫻満カイト」。「Kaiser」のスピリットコードを持つ、二人目のスピリットであった。だが、IAのデータベースにはすでに消失したという記載があった。
スピリットにとっての死を迎えているはずの櫻満カイトが何故円の前に姿を現したのか。その原因の調査の任務を言い渡された円。
その時、円の携帯に着信が来る。
相手は幼馴染である園宮友里。
「一七日なんだけどオールナイトの映画一緒に見ない?」
「ああ、別にいいけど……って、オールナイト?」
五月一七日、オールナイトの映画を見に行く約束をする円と友里。
円にとっての、その五月一七日とは――。
動きだす混沌の光と、IAの思惑。
約束と任務。
円の背負う過去の一端が解かれる時、天ヶ瀬円にとっての試練が始まる!




