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『幸せに生きる』

作者: ミオ
掲載日:2026/08/19

嫉妬を捨てた。

「あの人ばかり幸せなのが許せない」


怒りを捨てた。

「あんなことをした相手を絶対に許さない」


期待を捨てた。

「いつか分かってくれるはず」


執着を捨てた。

「私がいなければ困るだろう」


比較を捨てた。

「あの人より幸せになってやる」


そして最後に、

「私を傷つけた人には、不幸になってほしい」

という願いも捨てた。


許したわけじゃない。


忘れたわけでもない。


されたことをなかったことにしたわけでもない。


ただ、

「あなたがどう生きようと、もう私の人生には関係ない」

そう思えた。


そして、手放した感情のあった場所に、少しずつ新しいものが入ってきた。


朝の静けさを幸せだと思う。


美味しいものを食べて笑顔になる。


誰かに優しくされたとき、素直に嬉しいと思う。


自分の人生を、自分で進む。


そこで初めて気づく。


幸せになるというのは、何かを手に入れることだけではない。


幸せになるために、そう思いながら、ずっと握りしめていたものを、

捨てることでもあった。


そして最後に残ったものは、


「私は、私を幸せにするために生きる」


だった。

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