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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
最終章 チームとして世界一へ
50/54

第48話 執念

いよいよ本戦が始まる

選ばれた16チームによる世界一をかけたレースが

始まろうとしていた


実況「さあ!いよいよ本戦が始まります!

選び抜かれた16チーム計48人の

ドライバー達が世界一を

目指して戦います!早速上りを走るドライバーを

紹介していきます!」


16人はグリッドに集まる、それぞれ思いは同じく

良い順位で次に繋ぐこと、皆真剣な表情をしている

しかし、1人だけ違うことを考えている男がいた


肝井「下衆田の言う事を聞くのは癪だが仕方ない

あの山岡っていうチンピラを早い内に潰して

あわよくば友川も道連れにしてやろう」


山岡(なんだ?さっきからチラチラ見やがって…

なんか企んでるな)


実況はそれぞれの車とドライバーを紹介していく

熱が入っており観客達も割れんばかりの

歓声を上げていた

その歓声はある人物が紹介された時

さらに大きくなる


実況「続いて!チーム友川家のリーダー友川悠輝選手です!白のインプレッサを操りスピードスターの名に恥じない走りを見せてくれるのか!?」


観客達「「「うぉぉー!!!」」」


悠輝「皆に最高の走りを見せてやるぜ!」


さらに続けて山岡が紹介される


実況「続けて!異例のチーム!スモールアニマルズの

切り込み隊長!山岡翔吾選手です!愛車はオレンジが特徴のスープラです!さらに!傍らにはなんと

サングラスをかけ、元気一杯の猿2匹が観客達を

煽っています!スモールアニマルズは他にも

タヌキがナビゲートをしているという噂です!

異例のチームは優勝することが出来るのか!?」


エド「ほんと!面白いチームだよね!このチームを

よく見つけたね!神埼!」


神埼「あぁ!私も楽しみにしているチームだよ!」


傍らのボンバーとヘッドはサングラスに

特製の帽子を被り、観客達を煽り倒す

まるで主役は自分達だと言わんばかりだ


「ウキャキャ!!」(俺達も頑張るぜ!!)


「ウキィー!」(皆見てるよ!兄ちゃん!)


最後に肝井が紹介されるが、エドと神埼は

先程とは打って変わって静かになる


実況「最後に!絶対王者の

キリングレーシング所属の肝井豚男選手です!

車は黒のNSXです!

このモンスターマシンをどのように扱うのか

見ものです!」


エド「はは…そうだね、頑張ってほしいね」

(何か企んでる顔をしてるね…何もないといいけど)


神埼「そ、そうだな」

(何かやらかしそうだな…)


紹介が終わりいよいよレースが始まる

今回はレースクイーンが電光ボードを掲げて

数字が0になったらスタートする方式


実況「お待たせしました!間もなく始まります!」


電光ボードが0になった瞬間弾き出されるように

スタートしていく


ヴワァァァァ!!!ヴオォォォォ!!!

ギャァァァ!!!


山岡は信濃の言った通り10位を目標にし

前半から飛ばしていく

周りのドライバーもしっかりと

目標に向かって走り出していく

前半の5キロが終わり山岡は11位とまずまずな位置

悠輝は10位をキープしているが虎視眈々と

上位を狙う

肝井は12位で山岡の後ろをピッタリと引っ付いて

離れない


山岡(何考えてるんだ…?)


「ウギャギャ!!」(親父!集中しろ!次のコーナーから路面がガタつくぞ!!)



「ウギャ!」(父ちゃん!

道幅は広いけど気をつけて!)


そのまま膠着するかと思われたが事件が起きる

ここで肝井が山岡に牙を剥く

コーナリング中の無防備なスープラのリアを

思いっ切りぶつける


肝井(じゃあね!)


グシャァ!!

ギュァァァ!!!


その弾みでコントロールを失ったスープラは高速でスピンをする


実況は悲痛な叫びを上げ、エドと神埼の顔から

笑顔が消える

同時に観客達からは非難轟々

さらにスモールアニマルズの面々は激怒していた

特に麗華が手に着けられないくらい激怒しており

キリングレーシングに抗議しに行こうとするのを

凛が必死に止める

速多はトラウマが蘇る

下衆田と遊矢は高笑いする


実況「あぁ!!接触です!!その勢いのまま

スープラはスピンしながら外壁に

突っ込んでいきます!!

非常に危険です!!」


エド「……」

(最低だ…このスピードでスピンして壁に刺さったら

どうなるのか想像つかないのか!?)


神埼「今のはかなり強引だった…これはいけない!

直ぐに救護班を派遣してくれ」

(なんてことを…)


観客「汚いぞ!!」


観客「絶対わざとだろ!!」


信濃「…」


速多「山岡さん!!!アイツら…!!」


麗華「山岡様!!!あぁ…なんということを!!

ふざけないでくださいませ!!」


凛「麗華さん!!気持ちは分かるけど落ち着いて!!」


下衆田「これであのチンピラも終わりだな!」


遊矢「スモールアニマルズはもうおしまいかな?」


悠輝は自分の後ろを走っていたスープラが

とんでもない勢いでスピンしているのを見て

状況を理解し、激怒している


悠輝「山岡さん!!!あのやろぉ…!

わざとやりやがったな!!」


肝井「うひひ!まず1人消えたな!」


山岡は景色が回って見えており、今自分が

どこを向いているのか分からなくなる

しかし、ボンバーとヘッドが懸命に進行方向を

教えてくれていた


山岡「くそ!やられた!どうする!!

タイミングさえ分かれば…」


「ギャギャギャ!!」(親父!俺たちの合図で

アクセルを踏んでハンドルを戻すんだ!!)


「ウギャギャ!!」(諦めちゃダメだよ!オイラたちを信じて!)


山岡「…わかった!頼んだぜ!」


山岡は集中して合図を待つ

一瞬の出来事だが、走馬灯のように長く感じた

ボンバーとヘッドは

アクセルとハンドルを戻すタイミングを山岡に教える


「「ウキキ!」」((今だ!))

山岡「いっけぇ!!!」


ゴギャァァァ!!!ギュアァァァァ!!!


山岡はアクセルとハンドルを巧みに操る

スープラは白煙を上げながら、コースの外壁

スレスレで体制を立て直すことに成功する

実況もエドも神埼も度肝を抜かれ、あり得ない物を

見たかの様な表情になる


実況「な、なんということでしょうか!山岡選手!

あわやクラッシュの大惨事かと思われましたが

素晴らしいリカバリー能力です!!」


エド「ふぅ…」

(大惨事は免れたね…でも最下位だ

ほんと余計なことしかしないね…あそこのチーム)


神埼「肝が冷えたな…」


復帰に成功した山岡だったが最下位に沈んでしまう

しかし、山岡は諦めずに猛追を始める

その姿はまるで怒り狂った猛獣のように見え

荒々しいが的確に走っていく


山岡「アイツ…許せねぇ…おい!お前ら!

俺たちに喧嘩振った事…後悔させてやるぞ!」


「ギャギャ!!」(もちろんだ!!)


「ウギャウギャ!!」(このまま終われないよ!!)


その頃

悠輝は何と8位に浮上

それに続いて肝井も9位

肝井は山岡はもうリタイアしたと勝手に勘違いして

もう追ってこないと高を括っていた


悠輝「許せねぇ…終わったらぜってぇしばく」


肝井(うひひ!僕にかかればこんなもんさ!)


しかし肝井は知らない

山岡が執念を見せ、驚異の走りで直ぐ近くまで

来ていることに


「キャキャ!!」(親父!次のコーナーから路面がガタつくぜ!)


「ウキィ!!」(路肩のゴミに注意して!!)


山岡「あぁ!!助かる!!」


実況は大興奮

モニターを見ている会場の観客達は

口々に山岡コールをしている

文字通り会場が一体となって揺れていた


「「「山岡!山岡!山岡!」」」


実況「聞こえますでしょうか!?会場は割れんばかりの山岡コールが巻き起こっています!!」


エド「完全に流れが

スモールアニマルズに傾いたね!

キリングレーシングは、これからやり辛くなるね!」

(頑張れ!山岡!)


神埼「今までにはない展開だ…

この大会は伝説になる!」


遂に山岡はゴールまで残り2キロでNSXのテールを捉える


山岡「!!見えたぜ…待ってろよ!!クソ野郎!」


「ギャギャ!!」(親父!やっちまえ!!)


「ウギャギャ」(ゴールは直ぐそこだよ!!)


肝井焦る一体何が起きたのか理解できなかった

その反面、悠輝は歓喜し肝井の走路を塞ぎ絶対に

前に来れないようする

山岡は悠輝の意図を理解し、煽るかのように

スープラを左右に振り、ノーズをNSXのテールに

軽く当ててプレッシャーを掛けていく

ボンバーとヘッドは大興奮

中指を立てて山岡と一緒に煽り散らす

肝井はとんでもない相手に喧嘩を売ってしまったと

後悔する


悠輝「山岡さん!!流石だ…

あの状況からここまで来れるなんて…

よし!!コイツにお灸を添えるか!

山岡さんなら分かるはず!!」


山岡「悠輝…そういうことか!!オラオラ!!

チンタラ走ってんじゃねぇよ!!ボケが!

さっさと行けよ!この野郎!!!

カスみたいなことしやがって!!ゴラァ!!

ぶちのめすぞ!!ナメてんじゃねぇぞ!!

オラァ!!」


「ウィーー!!」(良いぞ親父!!

もっとやってやれ!)


「フゥーー!!」「最高だよ!!」


肝井「何でお前がそこにいる!!?

僕が潰したのに!!や、やめてくれー!!

ゆ、許してくれー!」


あまりの苛烈さに若干引いているスモールアニマルズの面々だったが、麗華は恍惚な表情をしていた


信濃「はは、やり過ぎだな…まったく

でも良いか」


凛「山岡さん怖すぎでしょ!!?」


速多「や、山岡…さん?」


麗華「はぅ!山岡様!素敵ですわ!

あぁ…今すぐにでも抱いてほしいですわ!!」


実況は大興奮している

エドはついつい本音が出てしまう

 

実況「山岡選手!先程の鬱憤を晴らすかのように

肝井選手を煽っています!!」


エド「自業自得だね!」


神埼「エ、エド!仕事中だぞ!?」


肝井は鼻水を垂らし号泣し、怯えながらゴールまで

の地獄の時間を耐えたのだった


山岡はトラブルに見舞われながらも

当初の目標通り、見事10位でレースを終えるという

大金星を挙げるのだった

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