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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第一章 レースの世界と仲間達との出会い
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第4話 生まれ変わる愛車

ガレージに入れられたスイスポ


信濃「さて、速多の愛車をどんな風にいじってやろうか」


凛「父さん!やるからには徹底的やるわよ!妥協なんて許さないから!」


信濃「わかってるわかってる、まずは足回りから始めていくか」


信濃と凛はスイスポの足回りから徹底的にチューニングしていくことに決めた


ショックアブソーバーとスプリングを交換、調整を行い車高調も入れる

さらにスタビライザーも交換、設定を行い

ブレーキ部分も手を加えた


信濃「こんなもんか」


信濃はタバコに火を着け満足気


凛「父さん!まだ足回りが終わっただけじゃない!なに呑気にタバコなんか吸ってるの?次はボディの剛性や空力、軽量化を行うわよ!」


信濃「わかってるわかってる、ほんと気の強さは母さん似だな」


信濃達はボディのチューニングをしていく

ロールを組み剛性を強化して、リアシートや必要ない物を外して軽量化を行い、さらにエアロを着けて空力性能を高める


信濃「だいぶ様になってきたな」


信濃はビール片手に一休み


凛「父さん!!何してるの!?まだパワーユニットと

パワートレインが残ってるし、吸気系だってまだじゃない!何を考えているの!?」


信濃「・・・ほんとに母さんに似たな

速多が可哀想だ」


凛「今はあいつのことは関係ないでしょ!!」


信濃「ハイハイ」


信濃達はミッションや、シャフトなどを付け替え、エンジンも高回転まで回るものに交換し、最後にマフラーを替える


速多のスイスポは30万の事故車の面影は無く、もはやちょっとしたレーシングカーに進化した


信濃「速多には1週間と伝えたが

1日で終わっちまったな凛

速多に電話で取りに来るように伝えてくれ」


凛「何で私が!?それにまだタコメーターを

変えてないじゃない!このままだと、折角エンジンを変えたのに意味がないじゃないのよ!」


信濃は待ってましたと言わんばかりにニヤリとし、

それで良いと答える


信濃「変えてないのは、わざと、だ」


凛「どういうこと?」


信濃「速多が違和感に気付くかを試したい」


凛「気付くわけ無いじゃない!彼は素人よ!」


信濃「気付かなかったらそれまでだ」


凛「知らないからね!」


凛は苛つきながらも、速多にチューニングが終わったから取りに来るようにと伝える


凛「もしもし?チューニングが終わったわ、明日の朝取りに来なさい!」


速多「えぇ!もう終わったんですか!?わかりました!

明日の朝すぐに取りに行きます!ありがとうございます!」


電話を切り、信濃と凛は眠りにつくのだった


翌朝


速多はウキウキしながら愛車を引き取りに行く

信濃が満足気に待っていた


信濃「完成したぞ、今からサーキットに行くから速多は凛を乗せて先に向かってくれ」


速多「凄いです!

前は何処か可愛らしい印象でしたが、

今は獲物を狙う猛獣のようにカッコいいです!」


凛は速多が持っている可愛い熊のステッカーが目に入る

あまりの大きさに嫌でも目に入る


凛「あんたそれは何?」


速多「これですか?僕の好きなキャラクターの

くま吉です!ボンネットに貼ってもらおうと

思ったんですけど・・・だめですか?」


凛「まぁ良いわ、貼ってあげる!」


速多「ほんとですか!ありがとうございます!」


凛(なんなのこいつ!こんな可愛いキャラクターが好きなんて!一瞬可愛いと思ったじゃない!)


凛は28歳で速多より8歳も歳上、歳下の速多の言動に母性が芽生えてしまったのだった


スイスポのボンネットにくま吉が貼られる


速多は愛車に凛を乗せてサーキットまで向かうのだった

道中、愛車が『前より速くなったぞ!』と速多に語りかけているようだった

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