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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
35/44

第34話 祝勝会

その日の夜

ライドオンのガレージでは祝勝会が開かれていた

皆でバーベキューを楽しんでおり

速多と山岡は酒が飲めない為、ソフトドリンクで

乾杯しており、それ以外は各々好きな酒を嗜んでいる

マリー達は、椿と麗華が作った餌を食べている

速多と凛は皆から賞賛され、少し照れている


山岡「しかし、ホントに優勝するなんてね!

すごい走りだったよ!」


麗華「素晴らしかったですわ!」


速多「ありがとうございます!!嬉しいです!

凛さんのナビと、信濃さんが作ってくれたスイスポ

のおかげです!」


信濃「ホントにお前は…こっちまで嬉しくなる」


凛「アンタ?チャンピオンなんだからもっと自信を

持ちなさい!アンタのテクニックが無ければ

今頃、壁に刺さってたわ!」


「クウゥン!」(当然ね!)

「ウキキ!」(肉ウマ!)

「キキ!」(バナナ!)


椿「まだまだ、おかわりあるからね!」


信濃は、真剣な顔になり信太の事を話す

空気は一変し、速多は俯いてしまう

凛は信濃を肘で小突き小声で叱る


凛「ちょっと父さん!速多の前でその話は禁句よ!

見てよ!捨てられた犬みたいな顔をしているわ!」


信濃「悪かったよ…」


信濃は速多を見つめて穏やかに話しかける


信濃「信太の為にも、次のレースも優勝しないとな」


速多「はい!必ず優勝します!」


山岡と麗華も気合を入れる


山岡「俺達も頑張らないとな!」


麗華「そうですわね!山岡様!」


このまま楽しく祝勝会が続くかと思われたが

凛と麗華が、かなり酔っ払ってしまいハチャメチャに

なってしまう

信濃と椿は、巻き込まれたくないので

後は好きにしてくれと伝え、帰って行く

凛は顔を赤らめ、速多に抱き着き甘え始める


凛「ねぇ…アンタは私のこと好き?私は好きよ

ほんとは素直になりたいけど恥ずかしいの…

お願い…一生そばにいて…」


速多「り、凛さん…俺は凛さんを

一生大切にしますよ!」


凛「うれしいわ…ねぇ?キスして?」


速多「凛さん!?酔いすぎですよ!?」


凛「私はアンタに酔っているわ…」


凛は速多にキスをしたあと、眠ってしまった

速多は凛を愛おしそうに撫でる


速多(普段はカッコいいのに

寝顔は本当に可愛いなー!)


一方の麗華は目にハイライトが消え

山岡を問い詰めている


麗華「山岡様?昼間に他の女を

見てませんでしたか?どうしてワタクシがいるのに

他の女を見るんですか?

他の女の方が魅力があるからですか?

ワタクシに魅力が無いからですか?ワタクシは

山岡様の事を、こんなにも想っているのに

ワタクシの想いは届いて無いんですか?

山岡様…もっとワタクシの事を見てくださいませ

もっとワタクシの事を求めてくださいませ

あぁ!山岡様に求められると

果ててしまいそうですわ!」


山岡「れ、麗華!ストップ!ストッープ!!

大丈夫!俺はお前しか見てないから!

安心しろ!な!」


麗華「あぁ!!山岡様!!今すぐにでも押し倒して

しまいたいですわ!」


山岡「い、家に帰ってからな?」


麗華「なら今すぐ帰りましょう!!さぁ!マリー

達も帰りますわよ!!」


「クゥン…」(今夜は寝れそうにないわ…)

「ウキィ…」(親父死なないかな…)

「キキィ…」(母ちゃん今日は激しいと思う…)


その後

速多は凛を信濃の家に送り届ける


速多「信濃さん!遅くなりました!」


信濃「おう、どうだ?酔った娘は?中々可愛いだろ?

手を出しても良いぞ?」


速多は顔を真っ赤にする


速多「し、信濃さん?」


信濃「はは!半分冗談だ!」


速多「焦りましたよ!」


椿がニヤニヤしながら会話に入ってくる


椿「あら?いいのよ?今日は

大人のホテルに泊まってきたら?」


速多「つ、椿さんまで!?」


椿「供え膳喰わぬは何とやらよ!

覚悟を決めちゃいなさい!」


速多は一瞬考えるが、直ぐに思い直し

2人に小声で話す


速多「そういう事は…その…凛さんが、酔ってない時にしたいです…」


信濃と椿は爆笑する


信濃「ははは!冗談だ!これからも凛を頼むぞ」


椿「あら残念!でも誠実なのは伝わったわ!」


速多は2人に挨拶をして帰る

速多が帰ったのを確認して

椿がニヤニヤしながら凛に耳打ちする


椿「凛?起きてるでしょ?」


凛はビクッと体を震わせる


凛「母さん…知ってたの?」


椿「えぇ!なに?速多君とエッチなこと

出来ると思って期待した?」


凛「別に!そんなじゃないわ!!」


椿「なら良いんだけど!あの子かなりの奥手だから

こっちから誘わないといけないわね…」


凛「もう良いでしょ!?早く寝るわよ!」


3人は家に入りそれぞれ眠りにつく


その頃

山岡の家では、寝室の扉の前にマリー達が集まり

聞き耳を立てていた

部屋の外に山岡の悲鳴が聞こえてくる


山岡「れ、麗華!これ以上は!」


麗華「ダメですわ!もっとワタクシを見てください!

山岡様!山岡様!ワタクシ幸せですわ!!」


うわぁぁぁ!!


「クゥン…」(父さん…明日起きてこれるかしら…)

「ウキィ…」(多分無理だと思うぜ…)

「キキィ」(夜は母ちゃんの方が強いね…)


スモールアニマルズの

濃い1日が終わりを告げる

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