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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
32/45

第31話 速多の怒り 

S2000がクラッシュした様子は会場のスクリーンに

映し出される

会場は心配の声や、遊矢に対する非難の声で

溢れかえっていた


観客「あのS2000大丈夫か!?」


観客「フロントが潰れているぞ!ドライバーは

無事か?」


観客「あれは絶対わざとだろ!汚ねぇぞ!」



実況は悲痛な声を上げる


実況「なんということでしょう!!信太選手!

クラッシュです!!容体が心配です!!大丈夫でしょうか!?」


エドは、内心苦い顔をして遊矢を批判しているが

解説としての仕事を冷静にこなす


エド「そうだね…結構派手にいったから心配だよ

遊矢選手の今のオーバーテイクは少し無理が

あったかもね」

(遊矢…地に落ちたね…君はレーサーとして

やってはいけないことをした

君はレーサー失格だ)


信太の元に医療班が駆けつける

辛うじて意識のある信太

幸い命に別条は無いようだ

信太は救急車で運ばれて行った


ピットにいるスモールアニマルズのメンバーは怒りを露わにする


信濃「…許せんな」


山岡「あの野郎…ふざけた真似しやがって!!」


麗華「何と愚かな…」


「ギャアン!!」(卑怯者!!)

「ギャギャ!!」(男の風上にも置けない奴め!!)

「ウギャギャ」(信太が心配だ)


山岡は下衆田の元に抗議をしに行こうとするが

信濃が止める


山岡「何故止めるんです!?」


信濃「お前が問題を起こせば、速多が失格に

なるかもしれない…こらえろ」


山岡は近くの椅子を蹴飛ばす


山岡「…!クソォ!!」


下衆田はピットからその様子を見ていた


下衆田(ふん!俺達に逆らうからだ!速多のガキは

潰せなかったが…まぁ良い、この調子で行けよ)


コースを走っている遊矢は

邪悪な笑顔を浮かべ爆笑していた


遊矢「ははは!!ザマァねぇな!」


凛は激怒し怒鳴る


凛「アイツ!!…レースを何だと思っているの!!

許せないわ!!」


凛が速多の方を見ると

速多の顔から笑顔が消えていた

普段温厚な速多からは、想像もできないような

怒りに満ちた顔をしていた


速多「アイツ…!!許さない!!

絶対ぶち抜いてやる!!」


その瞬間!スイスポのエキゾーストが怒りに変わった


ゴギャャャアア!!!ヴゥワアアァァン!!!

グゥワワァァンン!!!


速多は遅れを取り戻す為に

更に狂気的な走りになる


観客達は熱狂し、実況も大興奮


観客「あのスイスポ凄いぞ!」


観客「完全に切れてやがる!」


観客「見てるこっちの寿命が縮むぜ!」


実況「速多選手!!なんという走りでしょう!!

まるで何かに取り憑かれているようです!!

凄まじい追い上げを見せています!!」


エドは感心している

「凄いね!さすが速多選手だよ!それに

ナビゲーターの女性も肝が据わっているね!

良いコンビだ!!」

(凄いな!君は一体どこまで行ってしまうんだ!)


遊矢は1位になっていた


遊矢(口ほどにもねぇ!やっぱり大したこと

無かったな!)


しかし、速多達はすぐ後ろまで迫っていたのだ

コーナーを抜けた瞬間!

フェラーリのリアが一瞬見える!


速多「追いつたぞ!」


凛「アンタ!!集中して!!」


速多と凛は遊矢に追いついた!

それと同時に2位に躍り出るのだった!

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