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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
27/43

第26話 速多と凛の初デート

ある日の夜、

信濃家にて家族団欒の時間を過ごす3人


椿はニヤけながら聞く


椿「しかし凛も中々やるわね!母さんビックリしちゃった!速多君とはうまくいってるの?」


凛「まぁまぁよ!」


椿「そんなこと言っちゃってー速多君の事が

大好きでたまらないくせに!もっと素直になりなさい!」


凛「母さん!」


信濃は2人の会話を聞き、呆れたように答える


信濃「凛、母さんの言う通りだ、速多じゃなかったら

今頃は振られているぞ、」


凛「別に速多以外にモテようとも思ってないし!アイツが物好きなだけよ!」


椿「しかし、本当に速多君はいい子よね!

素直で明るくて!」


凛「呑気なだけよ、この前もレジェンドが

来ていたのに当たり前のように接していたわ…

本来ならあり得ないことなのに…物怖じしない

というか、肝が据わってるというか、ただ抜けているだけなのか」


椿「可愛らしくて良いじゃない!年下男子なんだから甘やかしてあげなさい!それより…キスはしたのかしら?」


凛「母さん!なんてこと聞くの!?」


椿「気になっちゃって…

もしかしてもうヤッちゃった?」


凛「ヤッてないわ!!」


椿「あらそう?なら、デートはしたのかしら?」


凛「…明日するわ」


椿「あら!?どこに行くの?」


凛「…くま吉の着ぐるみショー」


思わず信濃が口に出す


信濃「はは!なんだそりゃ?

まるで付き添いの保護者だな!」


凛「どうしても行きたいらしいわ…ホント呆れる」


凛は口では文句を言っているが、内心は微笑んでいるように見えた


椿「その後はどこに行くのかしら?」


凛「決まってないわ」


椿「なら、ホテルに連れ込んで

愛を確かめ合ってきなさい!」


凛「母さん!なんてこと言うの!

とにかく明日は、早いからもう寝るわ!」


椿「セクシーな下着を来ていくのよー!」


凛「うるさい!」


凛は自室に戻る


椿「ほんと、若いって良いわね!」


信濃「そうだな」


翌日

速多と凛は、ショッピングモールで着ぐるみショーを見に来ていた


速多「凛さん!見てください!可愛いですよ!」


凛「わかったから!少し落ち着きなさい!子供じゃ

あるまいし!」


速多はちびっ子たちに混ざって

着ぐるみ達を見て大興奮している

凛はそんな速多を見て微笑む


凛(レースでは頼りになるのに…こんなの反則だわ!)


速多「わぁ!こっち向きましたよ!くま吉ー!」

くま吉は速多に向かって手を振る


速多「凛さん!手を振ってくれましたよ!」


凛「ほんと呆れるわ…まったく」


速多達はショーを楽しんだあと、くま吉のグッズを

たくさん買い昼食をとる


速多「可愛かったですね!くま吉!沢山グッズも

買っちゃいました!」


凛「それは良かったわね」

(可愛いのはアンタよ!)


凛はふと、速多は今まで女性と付き合った事が

あるのか気になり質問する


凛「ねぇ?アンタって元カノはいないの?」


速多「恥ずかしいですけど、いた事が無いんです」


凛「ふーん?」

(なら、私が初めての彼女ってこと?)

凛は少し嬉しい気持ちになる


速多「凛さんはどうなんです?」


凛「私もよ」


速多「似た者同士ですね!」


凛「まぁ、そうね」


速多と凛はその後も談笑を続け、帰る時間になる

凛は少しドキドキしながら、この後の事を妄想する


凛(もし、帰したくないって言われたらどうしよう!

速多に限ってそんなことはないと思うけど、

それにちゃんとした物も着てきたし!大丈夫よ!)


しかし、凛の妄想とは裏腹に気付けば家に着いていた


速多「じゃあ!明日もよろしくお願いしますね!」


凛「え!?」


速多「どうしました?」


凛「別になんでもないわ!」


速多「なら良いですけど…

今日はありがとうございました!」


速多は帰っていく


凛(…はぁ、やっぱりそうよね

別に期待してたわけじゃないわ!)


凛は言い聞かせるように家に入り

信濃や椿からの茶化しをあしらい、自室に戻る



「今日は楽しかったなー!」

そんな凛の思いを知らない速多は、呑気に鼻歌を歌いながら、家路につくのだった



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