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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
26/44

第25話 下衆田の誘いとレジェンドの教え

次の日

速多は、朝早くにライドオンに訪れて信濃に

凛と付き合った事を伝える

もちろん信濃は、知っていたが

あえて知らないフリをする


速多「信濃さん、俺!凛さんとお付き合いを

させてもらってます!」


信濃「そうか…アイツは言葉と態度はキツく

かなりのじゃじゃ馬だが

面倒見が良く、お前の事が好きで仕方ないらしい

アイツのことよろしく頼む」


速多「はい!」


速多と信濃が楽しげに話していると

店の入り口から下衆田が現れる


下衆田「失礼するぞ?」


速多「貴方は…」


信濃「…こんな小さな店に何のようだ?」


下衆田「いや、そこにいる速多君に用があってな」


速多「俺に何のようです?」


下衆田「担当直入に言うが、こっちのチームに

来ないか?うちは世界でもトップクラスのチームだ

望むのなら、直ぐにでもレースに出場させるし

金が必要なら、いくらでも用意しよう」


速多「断ります」


下衆田「何故だ?こんないい条件は他にないぞ?」


速多「それでも俺は

信濃さんや仲間達と一緒のチームが良いんです!

すいませんがお引き取りください!」


下衆田「ふん!その答え、後悔するなよ」


下衆田は去ってった

それと同時にモデルみたいな

海外の男性が入ってくる

店の前には人集りが出来ていた


信濃「今度は何だ?今日は来客が多いな

ん?アンタは」


???「はじめまして、僕はエド

レーサーをしてたよ、今日は凄い走りをする

ルーキーに会いに来た!」


信濃「まさかレース界のレジェンドが来るとはな、

どおりで表が騒がしい訳だ」


速多「そんなに凄い方なんですか?」


信濃「知らないのか?テレビにもたくさん出てるぞ」


速多「そうなんですか!?そんな凄い人がどうして

ここに?」


エド「実はお願いがあって来たんだ、僕と一緒に

走ってくれないか?」


速多「え!良いんですか!むしろ

こちらからお願いしたいです!」


エド「決まりだね!なら今すぐ準備するよ!」


ギャラリー「凄い!レジェンドのレースが

見れるぞ!」


ギャラリー「楽しみだぜ!」


ギャラリーが続々と集まる


その時

凛達が合流する


凛「あ、貴方は!」


山岡「おいおい、何でレジェンドが

ここにいるんだ?」


麗華「生で見るのは初めてですわ!」


エド「今からルーキーと走ろうと思ってね!

見学するかい?」


山岡と麗華の声が重なる


「「是非!」」


エド「オッケー!なら早速始めようか!」


エドは愛車のグリーンのランボに乗り込みコースに出ていく

速多と凛も、急いでスイスポに乗り後を追う


エドはワザと後ろに行き、

速多達にプレッシャーを掛ける


ヴオォォー!!!


速多「凄いプレッシャーですね、」


凛「流石レジェンドね、ペースを乱され無いように

気をつけなさい!」


「了解!」


エド(やっぱり、このルーキー速いな!

しかし、君達はこれから追う側から、追われる側に

なる、その時の為に僕が教えれることは

教えておきたい!)


山岡「やっぱりレジェンドは凄いな

プレッシャーの掛け方が上手い!

あれはかなりストレスを感じるぞ」


麗華「えぇ、でも速多さん達も負けていませんわ!」


レースも後コーナー1つで終わる

速多はエドの場所を確認しようとミラーを見るが

エドはどこにもいない


速多(え!?きえた!?)


凛「速多!右前!」


速多「え!?」


エドは、アウトからスイスポを抜き去りゴールする


山岡「ブラインドアタックか!」


麗華「山岡様?」


山岡「運転手の死角に潜り込み、動揺した所を

抜き去る技術だよ、流石としか言えないな…」


レース後速多はエドに話しかける


速多「最後のコーナーどこにいたんですか?」


エド「スイスポの右後ろ、ルーキーから見えない所にいたよ!この技は難易度が高いけど、相手を動揺

させるにはもってこいなんだ!ブラインドアタックっていうんだけどね」


速多「ブラインドアタック…」


エド「ルーキーなら使いこなせると思うよ!頑張って!」


速多「ありがとう御座いました!」


凛(流石レジェンドだわ…いつか私達も!)


レジェンドは駆けつけたファン達に挨拶をして帰っていった


速多は世界の頂点はこんなにも凄いのかと

改めて実感するのだった


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