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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
24/45

第23話 マリー達のアシスト

山岡と麗華は、気を取り直して自らの愛車で

コースを走る

山岡はボンバーとヘッドを乗せ、麗華はマリーを乗せる

サーキット場にスープラとポルシェの咆哮が響き渡る


ヴオォォーン!!!ブバァァァーンン!!


速多「いつ見ても山岡さんと麗華さんの車の音は

迫力ありますよね!」


凛「そうね、馬力がスイスポとは全然違うもの!

でも、アンタも負けてないわよ!」


速多「ありがとう御座います!!」


山岡はボンバーとヘッドがナビゲートしてくれてる

お陰でとても走りやすそう


「ウキキー!!」(ブレーキが少し早いぜ!)

「ウキィ!!」(後輪が滑っているよ!)


山岡「お前達、本当に凄いな!

いや、猿の言いたいことが分かる俺も凄いのか?

とにかく走りやすい!」


一方の麗華も、マリーが的確に

情報を教えてくれるので

以前よりも正確に走っている


「クワァン!クゥーン!」

(そんなにハンドルは切らなくて良いわ!

アクセルワークで何とかしなさい!)


麗華「わかりましたわ!」


2人は速多のコースレコードに迫る走りを見せる


速多「凄いですね!山岡さん達は!

動物達とコミュニケーションを取っていますよ!」


凛「ええ、そうね…」

(動物達と会話するなんて…

漫画の世界じゃあるまいし)


信濃は笑いをこらえている


信濃「動物達にナビを任せるなんて初めて見たぞ!

傑作だな!」


山岡達はピットに戻って来る


速多「お疲れ様です!凄かったですね!」


山岡「ああ!ボンバーとヘッドのおかげだよ!」


「ウキィ!」(役に立てて嬉しいぜ!)

「ウキキ!」(そうだね!兄ちゃん!)


凛「麗華さんも、走りにより磨きが

掛かっていたわ!」


麗華「えぇ!マリーのおかげですわ!」


「クゥン!!」(私がナビしてるんだから当然よ!)


信濃「しかし…

お前達は良いナビゲーターを捕まえたな

でも、大会に動物達を連れてって良いのか?」


信濃が考えていると、神埼が現れる


神埼「問題ない!

むしろ盛り上がっていいじゃないか!」


速多「神埼さん!来てたんですね!

俺と凛さんの走りはどうでした!?」


神埼「あぁ!正直に言うと凄いとしか言えないくらい

神がかっていたよ!主催者が1選手を

贔屓してはいけないが、君達には期待しているよ!」


速多「ありがとうございます!

凛さん!頑張りましょうね!」


凛「ちょっと!はしゃぎすぎよ!」


神埼「ははは!構わないよ!」


神埼は笑ったあと真剣な表情になり

速多達に忠告する


神埼「実はキリングレーシングの事で

伝えたいことがあってね」


麗華の表情が曇る


神埼「キリングレーシングは今回も出場するんだが

どうやらスモールアニマルズをかなり目の敵に

しているようで…

あそこはかなりラフな走りをすることでも有名だから注意したほうが良い」


麗華「存じておりますわ…ですが!このチームなら

絶対に大丈夫ですわ!」


神埼「なら良いが…くれぐれもクラッシュ

する事の無いように頼むよ」


神埼は去っていく


速多「そんなに酷いんですね

キリングレーシングって」


麗華「えぇ…あのチームは手段を選ばない

方達ですわ」


凛「ふん!とりあえずレースの日まで私達は

出来ることをしていきましょ!」


山岡「あぁ!凛さんの言う通りだ!だから麗華

そんな不安そうな顔をしないで!」


麗華「山岡様…わかりましたわ!」


スモールアニマルズはキリングレーシングに

負けないように練習に励んでいくのだった

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