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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
23/44

第22話 仲間達の恐怖

速多達がピットに戻って来た時、丁度山岡達が

やって来る


山岡「おはよう!スイスポかっこよくなったね!」


速多「そうなんです!

しかも前よりも速くて扱いやすくなったんですよ!

それよりも、麗華さんと一緒に来たんですね!」


山岡「あ、あぁ、実は」


速多と山岡が話していると、麗華がマリーを抱いて現れ、ボンバーとヘッドが車から飛び出してくる


速多「えぇ!!動物!?」


麗華「実はワタクシ達、同棲を始めることにしたんですわ!」


速多「えぇ!?そうなんですか!?」


凛「アナタ達いつの間にそんな関係に!」


山岡は動物達を助けて

自分達で面倒を見ることにしたと伝える


速多「そうだったんですね!

名前は何ていうんですか?」


麗華「タヌキがマリーでお猿さん達は

ボンバーとヘッドですわ!このたちはとても賢くて

路面の状況やコーナーの様子などを教えてくださるのですよ!」


速多「それは凄いですね!」


「クゥン!」(当然よ!)

「ウキィ!」(俺達に任せな!)

「ウキキ!」(任せて!)


速多「頼もしい子達ですね!」


凛「そうね、」

(このタヌキ、どこか私に似てるわ…それに

本当にチーム名に相応しくなってしまったわ)


山岡「それよりも速多!スイスポの隣に乗せてよ!

速多がどんな風に運転しているのか気になる!」


速多「いいですよ!なら、軽くコースを

1周しましょうか!」


山岡「ありがとう!」

(速多は最初の頃と比べて、どれくらい成長してるんだろう?)


速多は山岡を乗せてコースを走り出す

速多は山岡の想像を遥かに超えるスピードでコースを

駆け抜ける


山岡「速多!!ブレーキ!!!」


速多「え?まだ早いですよ?」


山岡「うわぁー!!!ぶつかる!!!」


ゴギャャャア!!ギュルルル!!


ぎゃあああ!!!


コースにスイスポのスキール音と、山岡の悲鳴が響き渡る


山岡「オエェェ、」


麗華「大丈夫ですか!山岡様!」


速多「大丈夫です?酔っちゃいました?」


山岡(速多もイカれてるけど、これに毎回乗って

アシストしている凛さんも

ネジが外れてるんじゃないのか?)


麗華「速多さん!ワタクシも乗りたいですわ!」


速多「いいですよ!」


山岡「麗華、覚悟したほうが良いよ」


麗華「大丈夫ですわ!!」


速多「では!行きましょうか!」


速多は麗華を乗せ意気揚々とコースを走る


ゴギャャャア!!ヴオォォーン!!!


いやぁぁぁ!!


結果は山岡と同じで、グロッキーになってしまうのだった


麗華「オロロロォ」

(凄すぎますわ、速多さんも、凛さんもおかしい

ですわ!)


凛「2人とも情けないわね!まだまだ全開じゃないわ!」


(嘘だろ?)

(嘘でしょ!)


2人は速多の狂気的な走りに、最早恐怖を覚える

同時にスイスポにも興味を持つ


山岡「なぁ?もし良かったら、スイスポを

運転させてくれないか?」


麗華「ワタクシも運転してみたいですわ!」


速多「いいですよ!」


山岡「ありがとう!」


麗華「ありがとうございますわ!」


凛(あの2人大丈夫かしら?あのスイスポを

まともに運転できるとは思わないわ…)


凛の予想は当たる


最初に山岡が運転するが、スイスポはまるで

拒否をするかの様に、暴れてコーナーを曲がることが出来ない


山岡(くそ!曲がろうとすると、スピンしそうになる!

何だこの不安定すぎる挙動は!

しかも、アクセルを踏むだけで車が振られる!

速多は、こんなピーキーな物を運転しているのか!)


山岡は何とかコースを1周し帰ってくる

顔には疲労が浮かんでいた


速多「どうでした!?

運転しやすかったですよね!?」


山岡「いや、このスイスポは速多にしか

運転できないよ」


速多「そうですかね?」


山岡まじかよ…


次は、麗華がスイスポに乗りコースに出ていくが

やはりまともに運転できずに途中で帰ってくる


麗華「ワタクシにはこの車は運転できませんわ!

まるでワタクシを拒んでいるかのようでしたわ」


速多「そうですか…

俺は乗りやすいと思うのですけど…」


凛(それはアンタだけよ!)

山岡(それは速多だけだ!)

麗華(それは速多さんだけですわ!)


速多「凛さん!今度は俺がコースを全開で走って

コースレコードを更新したいです!」


凛「仕方ないわね、分かったわ!」


速多は凛と愛車に乗りコースに出ていく

さっきまでのスイスポとは違い、速多の意のままに

走っている


山岡「凄いな、まるで曲芸だな」

麗華「えぇ、神業ですわ」


速多は見事コースレコードを5秒も短縮して戻って来る


速多「凛さん!やりましたね!」


凛「ふん!当然よ!」


笑い合う2人を見て

山岡と麗華は、速多と凛の凄さに恐怖するのだった

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