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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第二章 チームとして世界の舞台へ
19/45

第18話 担当決めとスイスポの強化と新たな出会い

チーム名が無事に決まった所で、今度はレースの担当区間を決める


信濃「チーム名はスモールアニマルズか

まぁ良いんじゃないか?男連中は

スモールでは無いがな、まあ良い

次は担当区間を決めるぞ、希望はあるか?」


速多「んー俺はどの区間が良いんだろ?」


凛「アンタは下りに決まってるでしょ!」


山岡「なら俺は、上りを担当しようかな!」


麗華「では、ワタクシは平坦を担当しますわ!」


信濃「決まりだな、早速コースの説明をしていくぞ」


信濃はコースの特徴を伝えていく


上り区間20km

勾配は緩やかだが、道幅が広くスピードが出しやすい

しかし、カーブはかなりキツイのでガードレールに刺さらないように注意が必要になる


平坦区間20km

高速コーナーが連続しているテクニカルコース

こちらも道幅は広いのでスピードが出しやすい

オーバーテイクがしやすいので、ここで順位を上げておきたい


下り区間20km

勾配のきついコースを一気に駆け下りていく為、度胸とテクニックが必要な難関区間

まるで峠道のようなコーナーが続くので注意が必要

更に、道幅もタイトで、オーバーテイクするのは難しい


信濃「こんな感じだな、今回のレースは世界大会だ

1流の選手達が集まってくるが、まぁお前らなら

大丈夫だろ」


速多「任せてください!皆で、必ず優勝します!」


山岡「今回もキリングレーシングが来るんですよね?絶対に勝とう!」


麗華「もちろんですわ!」

(でも、あそこは何か仕掛けてきそうで、何か嫌な感じがしますわ、)


信濃は速多にスイスポを1日預かると伝える


信濃「速多、お前のスイスポを1日預かるぞ」


速多「どうしてです?」


信濃はにやりと笑う


信濃「もっとチューニングを行おうと思ってな

良いか?」


速多「もちろんです!よろしくお願いします!」


信濃「決まりだな、みんな今日は解散だ!

明日から猛練習をするからな」


「「「はい!」」」


その日の夜

信濃と凛はスイスポをチューニングしていた


ボディはさらに軽量化され、ボンネットはカーボン

になる

エンジンは、信濃が独自に仕入れた12000回まで回る代物

それに合う排気系を取り付け

空力もさらに高めるために大きなリアウィングやバンパー類を取り付ける

最早、三十万円の事故車の面影はそこには無い


信濃「こんなもんか」


凛「えぇ、父さんこれ以上は無理よ

完璧に仕上がっているわ」


信濃「最後に速多が好きなステッカーを

ボンネットに貼って完成だな」


凛「あら?意外と似合うのね」


スイスポは300馬力で車重は600kgになる

常人ならこんな車は絶対に運転したくない


凛「ねぇ、父さん、少しやりすぎたかしら」


信濃「…まぁ速多なら何とかするだろ

それにこれくらいのスペックが無いとトップクラスのマシン達にスイスポでは対抗できない」


スイスポはかなり自信満々に見えた


凛「まぁ明日になれば分かるわ!今日は寝ましょ!」


信濃「そうだな」


2人は眠りにつく


その頃

山岡と麗華は山道をドライブしていた


麗華「山岡様の隣に乗せてもらえて、ワタクシ

幸せですわ!」


山岡「そんなに嬉しいの?」


麗華「はい!それはもう!」


山岡「それは良かったよ!」


山岡達は談笑しながらドライブをしていると

路肩に1台の車が止まっていた


山岡「こんな山の中で何をしているんだろ?」


麗華「不思議ですわね」


その時!車のリアガラスが弱々しく叩かれているのを山岡が見つける


山岡(まさか!誘拐か!)

「麗華!ちょっと待っててくれ!」


麗華「山岡様!?」


山岡が愛車を降りると、ガラの悪い男二人が出てくる


山岡「おまえら何してんの?」


チンピラ「あぁ?別に何だって良いだろ?」


山岡「とりあえずトランク見せてくんね?」


チンピラ「何も無いけどな!」

男達がニヤニヤ笑っている


山岡はリアガラスを叩き割り中を見る


チンピラ「おい!何しやがる!」


そこには怪我をしているタヌキと、猿2匹がいた

動物達は怪我をしている!


「クゥン、、」(痛いわ、、)

「キキィ、」(助かったか?)

「ウキィ、」(何か、優しそうだけど怖そうな人だよ?)


山岡「なんだこれ!?」


チンピラ「あぁ?遊んでただけだぜ?」


チンピラ「もう傷まみれだけどな!」


山岡「お前ら、、!」


チンピラ「コイツラで遊ぶのも飽きたし次はお前で

遊んでやるよ!」


男達が山岡に襲いかかる


麗華「山岡様!!!」


しかし、次の瞬間には男二人は地面に横たわっていた


山岡「なんだコイツら?もっと出来ると思ったのに

拍子抜けだな、それよりも!早く病院に

連れてかねぇと!」


山岡の愛車から麗華が叫ぶ


麗華「山岡様!早くお乗りになってくださいませ!」


山岡「え!麗華が運転すんのかよ!」


麗華「こう見えてワタクシ!速多さんに負けるまで

ダウンヒルには自信がありましたの!」


山岡「わかった!けど絶対ぶつけるなよ!」


麗華「もちろんでございますわ!」


山岡は、タヌキと猿たちを抱えて助手席に乗り

シートベルトを締めた

その瞬間


麗華「行きますわよ!!!」


山岡「お、おい!!まだ心のじゅ」


ブアァァァンン!!ゴギャャャア!!


麗華は山岡のスープラをありえない速さで運転し峠を下り麓の動物病院まで急ぐ!


山岡「麗華!!ストォップ!!!

オーバースピードだ!!死にた」


ギキイィイイ!!!ギュゥルルル!!!


ぎゃあぁぁー!!!!


山岡の悲鳴とスープラのスキール音が山々に木霊する


麗華はあっという間に動物病院に着く

グロッキーな山岡の腕からタヌキと猿たちを抱き上げ

急いで診察を受けるのだった


山岡(も、もう絶対、麗華には運転させねぇ、、)

スープラもどこか疲れ切った様子に見えたのだった

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