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ダウンヒラー速多  作者: チンパンドッグ
第一章 レースの世界と仲間達との出会い
15/48

第15話 凛の決意と女王の謝罪

会場は大盛りあがりを見せる


観客「すげぇ!本当に表彰台に立ってるよ!」


観客「あぁ!あのドリフトは

ハンパじゃなかったな!」


観客「それにしても、同乗してる女性も

大したもんだよな!俺なら気絶してるぜ!」


表彰式後

山岡が速多のもとに訪れる


山岡「速多!凄かったよ!しかし、あんな芸当どこで覚えたんだ?見てるこっちがヒヤヒヤしたよ!

それにしても凛さんも凄いね!普通なら恐怖で

気を失っているよ!」


速多「凛さんにおんぶに抱っこじゃ申し訳ないから

練習したんです!」


凛「速多なら大丈夫だと思ったのよ、何だかんだ信頼はしてるし」


速多は照れたように笑う


速多「凛さん、」


凛「やっぱり2人は最高のコンビだね!」


凛の表情が曇る


凛「そのことなんだけど、今回で私はナビゲートを

やめようと思うの」


速多と山岡の声が重なる


「「えぇ!!なんで!?」」


凛「速多は、もう私の力なしでもやっていけると

思うわ、だからこれからは助手席に重りが無い方が

良いと思うの」


速多「それは本心ですか?」


凛は俯き唇をかみしめる


凛「それは…」


速多は凛を抱き締める


速多「俺は…俺は!凛さんが一緒じゃないとダメなんです!だから、だから!これからも一緒に

いてくれませんか!?」


凛「良いの?これからもっと上のレースになると

数kgの重さが勝敗を分けるのよ?」


速多「それでも!凛さんと一緒がいいです!」


凛は胸が熱くなるのを感じた


凛(ほんと、アンタってバカね、)

「仕方ないわね!これからも面倒見てあげるわ!感謝しなさい!」


速多「ありがとう!凛さん!次は絶対に

優勝しましょうね!」


凛「えぇ!もちろんよ!」


ふと凛は冷静になり、今の状況を客観的に見て

顔を赤くする


凛(あたしのバカ!これじゃまるで

プロポーズじゃない!)


速多「凛さん顔が赤いですよ?」


凛「うるさい!いつまで抱きしめてるの!?

離しなさい!」


いつの間にか信濃がやって来ていた

信濃はニヤニヤしながら山岡と話し出す


信濃「山岡?聞いたか?速多の奴、うちの娘に

『これからも一緒にいてくれませんか?』だってよ!」


山岡「はい!信濃さんプロポーズみたいですよね!

凛さんも『これからも面倒見てあげるわ!

感謝しなさい!』ですって!」


2人は速多と凛のやり取りを誇張してモノマネし、ゲラゲラ笑っていた

すぐ後ろに、鬼の顔をした凛がいるとも知らずに

その直後、凛の拳が2人を捕らえ

2人の頭にたんこぶが出来る


信濃は真剣な顔をして称賛する


信濃「まぁ、今日の走りは良かったぞ、これからも

凛のことをよろしく頼むな」


山岡も頭を押さえながら速多を労う


山岡「ほんと、よく頑張ったよ!」


速多「あ、ありがとうございます」


4人で話していると麗華が神妙や面持ちでやって来て

頭を下げて速多と凛に謝罪する


麗華「速多さん、凛さん、レース前の無礼な態度を

お許しください!ワタクシ、お二人のことを

よく知らないで失礼な事を言ってしまい、何とお詫びして良いか」


速多「終わったことです!気にしないでください!」


凛「そうよ!麗華さんが、そう言ってしまうのも

仕方ないわ!私だってまさか助手席に乗って

レースに参加する事になるなんて、考えた事

なかったもの」


麗華「そう言ってもらえるとありがたいですわ

そうだ!もし宜しければ今度、速多さんの隣で運転の見学をしても良いですか?」


速多「それくらい問題ないですよ!」


山岡「それなら俺も、もう一回速多の隣に

乗りたいな!」


速多「是非!乗ってください!アドバイスも

してくれると助かります!」


山岡「いや、アドバイスは出来ないよ」

麗華「アドバイスは出来ませんわ」

(俺達の常識は速多には通用しないから)

(ワタクシ達の常識は速多さんには当てはまりません)


速多「そうですか、とにかく楽しみにしてますね!」


凛(何よ!私の速多なのに!あんなにデレデレ

しちゃって!)


その時、神埼がやってきて速多と凛を称賛する


神埼「見事な走りだった!やはり私の目に狂いは

なかったようだ!そんな2人に相談なんだが

2ヶ月後に世界大会を日本で開こうと思うのだが

そのレースはチーム戦でな、予選を1日やってから

本選に進んだ選手達が

上りと平坦と下りの区間を3日間に

分けて行うものになっている

チームメンバーを集めて参加してみないか?」


速多「えぇ!良いんですか!?是非お願いします!」


凛「ちょっと!チームメンバーなんてそう簡単に

集まらないわ!」


速多「そっか…仕方ないですね、残念ですがこの話はなかっ」

山岡「ちょっと待ってくれ!」

麗華「ちょっと待ってください!」


山岡と麗華が同時に声を上げる


速多「どうしたんです?2人とも」


山岡「速多!オレをチームに入れて

もらえないかな?」


麗華「ワタクシもチームに入れてくださいませ!」


速多「えぇ!山岡さんはともかく、麗華さんはすでにチームに入っているのでは?」


麗華「確かにワタクシはチームに入っています!

ですがあそこは…」


麗華が何かを言いかけた所で信濃が口を出す


信濃「麗華の事を金稼ぎの道具でしか見てない

違うか?」


麗華「えぇ、あそこはワタクシの事を仲間では無く

ただの道具としてしか見ていません」


速多と山岡は驚愕する

「「なんだって!!」」


凛は何かを察する

(だからレース前、私達にあんなに噛み付いてきたのね)  


麗華「ですから!おねがいします!どうかワタクシをチームに入れてくださいませ!」


麗華は頭を下げて懇願する


速多「ほんとに良いんですか!?

麗華さんが来てくれると助かります!」


麗華「ありがとうございます!頑張りますわ!」


神埼「決まったようだな!なら、2ヶ月後楽しみに

しているよ」


神埼はその場を立ち去るのだった


山岡が麗華に詳しく話を聞こうとした時

速多の周りにレースクイーン達が集まってくる


「坊や、凄かったわ!お姉さん興奮しちゃったわ!」


「どこであんな走りを覚えたの?」


「彼女は居るの?お兄さんイケメンだから!」


速多「え?あ、えっと彼女はいないです!」


速多はトンチンカンな答えを出す


凛の表情が強張っていく

山岡は恐怖で体が震える

麗華はこれだから殿方は、と嘆く


凛「ずいぶん楽しそうねー私も混ぜてくれない?」


速多「り、凛さん?」


凛「悪いけど、コイツは私の連れなの、男漁りなら

他でやりなさい?」


レースクイーン達は残念そうに退散する


速多は安堵する


速多「凛さん!助かりました!」


凛「ほんと!アンタは脇が甘いのよ!

気をつけなさい!」


信濃と山岡と麗華は同じ事を考えていた

(姉さん女房だな、あんなじゃじゃ馬に捕まってしまって、ご愁傷さん)

(姉さん女房だね、これからドンドン尻に敷かれていくんだろうな)

(姉さん女房ですわ!何とお似合いな2人ですこと!)


そんな3人の考えなどつゆ知らず

2人は2人の世界に入っているのだった

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