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0話 カラーギャングの最後
…世界は狭い、特に内事となると特に。
生きる術は無い、だから俺は盗み、騙し、売り、殺した。
…自分さえも。
「ボス、報告です」
『なんだ』
「…火種が生まれました」
『そうか、準備が必要だな』
「手配します」
……………………
1997年、カラーギャングが衰退しつつある時代。
ヤクザが暴対法により自由に身動きが出来ない中、カラーギャングという半グレ組織が幅を効かせ好き放題していた時代が終わりを迎えようとしていた。
だが、花火が終わりを迎える前に華々しく終わる様に、彼らの最後の火も激しい物であった。
これは終わりを迎える前の物語である。