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07


 ナクレイスさん、まさに俺たちが探していたサキュバスさん、その人でした。


 俺は全く気が付きませんでしたが。


 いや、もしかしたら深層心理とかでは理解していたのかも。



 だって、普段なら初対面の娘さんとはこんなに早く打ち解けたり出来ないし、


 毎度おなじみの人見知り結界が発動しなかったってことが、


 ナクレイスさんが人外さんだっていう確かな証し。



 えーと、何かスゴくね、俺の人見知り結界。


 無意識で発動させている対人敏感センサー、みたいな。


 いや、有効な使い道とか全く思い浮かばんけどさ。




 そういえば、ナクレイスさんって、


 一般的なサキュバスのイメージとは違いますよね。


 ほら、溢れんばかりのお色気とか、扇情的なフェミニン感とか。



「すみませんねぇ、よく言われるんですよぅ」

「私の故郷の集落って、元々はそっち方面に才能の無い娘たちの集まりだったそうで、集落のみんなもこんな残念な感じなんですよぅ」



 いえいえおかげさまで、こうしてすぐに親しくなれたのです。


 たぶんナクレイスさんがサキュバス感マシマシだったら、


 いかに俺が人外さんスキーでも、


 こんなに早く打ち解けられなかったと思います。



 

 例えるなら、クロ先生との関係、かな。


 先生とすぐに親しくなれたのは人外さんうんぬんとは関係無く、


 あのご立派なスレンダー体型がもたらす圧倒的な安心感。



 変に気を遣わずにすむ盟友感と言いますか、


 同性同士を彷彿させる特有の戦友感と言いますか……



「ではその旨、余すところ無くクロ先生に伝えておきますねっ」



 マジ勘弁してください、リルシェさん……



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