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マンネリ打破、それすなわち未知の冒険への挑戦。
ってことで、唐突ですがダンジョン攻略することに。
場所は、ニルシェ王国内の某所。
王都からそれなりに離れたところにある、
"コレイカダンジョン"という古代遺跡型ダンジョン。
最奥には滅亡した古代王国の遺産が眠っている、
かもしれないという、噂ではかなりの高難度ダンジョン。
って、リルシェさんっ。
それってふたりパーティーの冒険者チームが潜っちゃいけない場所なのではっ。
「大丈夫ですよっ、ウェイトさん」
「コレイカは管理が行き届いたダンジョンとして魔族領内では有名なのですよっ」
「階層ごとにきっちり区分けされており、浅い階層なら初心者訓練に最適」
「もちろん実力に応じて、より深い階層へ挑戦するのも自由」
「今の私たちの実力を測る場所として相応しい冒険の場なのです!」
あー、もしかしたら欲求不満気味なのですか。
ずっと俺の実力に合わせたヌルい依頼ばかりだったから……
「違いますよっ、今回の冒険はパーティーとしての私たちの実力を推し測るのが目的っ」
「決して、ニルシェ王都でのウェイトさんの浮気目線をアレしようなどという魂胆はありませんとも!」
……まずは準備を整えましょう。
王都近辺での冒険以上に、
ダンジョン突入の際は何よりも事前準備が大切、でしたよね。
「そうっ、その調子でグイグイ行きましょうっ」
「正しい手順で楽しく冒険、それこそがダンジョン攻略の醍醐味ですよ!」
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ニルシェ王都からコレイカダンジョンへは、徒歩での旅。
距離はサイバルミスタの街より遠いですし、
整備の行き届いた街道ではないので、当然長旅に。
今回は魔物とも積極的に戦っております。
俺は、最近お気に入りの斬れ過ぎ片手剣での立ち回り。
自分自身をざっくりしないよう気を付けながら。
「片手剣での立ち回りの方は、かなり安定感が増してきましたね」
「今のように刃物を扱っているという緊張感を忘れずに、更なる大胆さを身に付けましょう」
「毎晩、寝る前に愛用の武器に頬擦りしてあげるのもオススメですよっ」
そういえば、リルシェさんは毎晩やってますもんね。
短剣と短刀の両方に、そりゃあもう念入りにスリスリと頬擦り。
「愛着と信頼こそが一心同体への道しるべ、武器との一体感は一日にして成らず、ですよっ」
肝に銘じたいところですけど、斬れ過ぎ片手剣との添い寝はちょっと……




