番外編~自覚したから。~
海里side
あの日、僕は自分の気持ちを自覚した。
いつものように、らいくんの家に行って、一緒に中学校に行った。
でも、自覚してしまったんだ。
らいくんの言葉が始まりにように。
「流架、元気かな~?俺以外にメンヘラ発動してないといいけど~。」
笑いながら言っていたけど、らいくんは流架くんのことが好きなのかなって思った。
らいくんは自分だけに流架くんのメンヘラが発動して欲しいの?
だから、聞いたんだ。
僕が一番傷つくなんて思わずに。
「らいくん、流架くんいなくて寂しいの~?」
からかい半分だったし、かなり遠回しだったなって思う。
「悪いかよ。海里も寂しいだろ。」
「まあね~。」
流架くんがいなくて寂しいって僕も思うけど、なんで言いながら照れるの?
普段は照れないのに...。
らいくん、僕がいるじゃん。
流架くんじゃなきゃダメなの?
僕がいるのに他の人のこと考えないでよ。
そんな気持ちが僕にあったことに驚いた。
ーー
僕は自分の気持ちが分かんなくなって、快凪くんに聞いたんだ。
らいくんに聞くのは違う気がしたんだ。
「ねえ、快凪くん。相談があるんだけど、聞いてくれない?」
「は?別にいいけど、いつもは雷斗に話してるんじゃねーの?」
「らいくんのことだから、、。」
「なるほどな~。だいたい察したわ。放課後理由付けて先に雷斗に帰ってもらえ。」
「うん。ありがとね。」
「まあな。」
ーー
「で、雷斗のこと好きってこと?」
「えっ?なんで?」
「お前、まだ自分の気持ちに気がついてねーの?海里、雷斗のこと好きなんだろ?」
「らいくんのことは好きだよ?」
「違うって、恋愛的にってこと。」
──僕は恋愛的にらいくんのことが好き?
そう思うと一気に僕の気持ちに正直になれた。
「僕、らいくんのこと好きなんだ...。」
「その事を相談したかったんじゃねーのかよ?」
「うん...。快凪くんに言われないときづかなかった。ありがとう。」
「まあ、ならいいんだけど、俺が好きな人出来たら応援しろよ。」
「もちろ~ん。快凪くん、口悪いけど優しいから大丈夫だよ。」
「おい、それはただの悪口じゃね?」
「違うって~。」
「ほんとうか~?」
いつもの会話に戻らせてくれる快凪くんのコミュ力すご~。
この日、僕はらいくんのことが好きなことに気づいて、快凪くんとお互いに自分の恋を応援する同盟を組んだんだ。




