表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一本線のいけないこと。  作者: Asahi-Yuhi
36/45

第三十一話 かわいいから。

見つけられないから。

雷斗side(31~40話まで)

 雷斗side


──それ以上“かわいく”なるんじゃねー。


 俺以外もいるんだから。


 もう少し、自覚持てよ。


ーー


「接客担当の人たち、集まれよ~。」


 快凪がそう言い、クラスの十人くらいが動いた。


 数えると、十二人だった。


 接客担当、多くね?


 まあ、海里が楽しそうだからいいけど。


「みんなは何のコスプレする~?」


 今はコスプレ衣装を出来るだけ安く買うために考え中だ。


「海里は?」


 俺は海里の質問に質問で返した。


「う~ん。悪魔とか怖い系やってみたい。」


 あのさ、この雑誌の怖い系の衣装、全部露出多いんだけど!?


 もう少し露出無いのにしてもらえないかな。


「あっ、雷斗と海里。これ着たら~?」


 朔に言われ、俺たちは朔の指差すところを見た。


 見ると、カップルが着るだろう、執事服とメイド服のセットだった。


 こいつ、からかいに走っていやがる、、。


 朔の顔が笑いをこらえている。


「女の子じゃん。...でも、らいくんとなら着るよ?」


 朔に呆れた顔を見せながらも、俺に上目遣いで聞いてきた。


 “かわいい”けどさ。


 見てみたいけどさ。


 でも、海里は“かっこいい”がいいんだろ?


 だから、いいや。


——他のやつに見せたくねぇし。


 また、俺の感情に振り回される。


 もっと言えば、海里の行動に左右される俺に。


「別に。海里はこういう悪魔系も似合うんじゃね?」


 俺は露出の少ない、他の雑誌のやつを指差した。


「うー。確かに。」


「認めるん?」


「いいじゃん!」


 俺が煽ると、海里は頬を膨らまして俺に突っかかる。


 かわいっ。


 無意識に思ったその言葉に俺の顔が赤くなる。


 俺はそれを隠すように雑誌に目を背けた。


「俺はどれがいいと思う?」


 そう海里に聞いてみた。


「えー、らいくんは執事服でいいんじゃない?もっとかっこよくなると思うよ?」


 海里は、俺を見つめるように首をかしげながら言う。


 俺は思わず顔が赤くなった。


 かっこいいって海里に思われていたのが、口に出してくれたのが。


 嬉しくって、海里への愛おしさが膨らむ。


「ッ...あ、なら、それで。」


 声が小さくなった。


 海里に俺のにやけた顔を見られたくなくて、そっぽを向く。


「おーい、お二人さーん。二人っきりの世界に入らないで貰っても~?」


 そんな朔のからかいに俺はハッとさせられた。


 ここ、教室でした。


 海里は今になって恥ずかしくなったのか、下を向いて顔を真っ赤にさせている。


 めっちゃクラス公認でイチャついてしまった...。


「あっ、わりい。」


 取り敢えず朔に適当に返事を返した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ