第二十七話 ズルいから。
??side
──気づかれてないよな。
デートプラン、ずっと考えていたんだから、成功したいし。
...あざといの、ずるじゃね?
ーー
海里side
「...食べる。ちょ~だい。」
僕が寂しそうな顔をしたら、らいくんはそう言ってくれた。
ちょっと意地悪したくなって、僕はらいくんの顔にクレープを近づけた。
「はい。あーん。」
「は?」
戸惑った顔をしながらもらいくんは僕のクレープを食べた。
「あっ、らいくんのクレープ。返してあげる。」
僕は笑いながら、らいくんに返した。
「あぁ。」
「へへっ。」
僕は、らいくんとのこの時間が幸せすぎた。
ーー
十分くらいして、僕はクレープを食べ終わってしまった。
「なあ、食べ終わったみたいだし、この前海里が行きたいって言っていたプラネタリウム行かね?」
食べ終わったら終わりだと思っていたのに...。
本当にデートじゃん。
「うんっ。やった~!」
僕はほっぺをつねった。
「海里?どうしたん?」
「へへ。夢じゃないのかなって。」
「夢な訳ねーだろ。お前にさわれるし。」
らいくんは突然、僕の手を掴んだ。
「へ?」
僕が間抜けな顔で聞くと、らいくんはニカッと笑いながら、僕の手を引いて歩いた。
らいくん、、かっこいい...。
そう思わずにはいられなかった。
ーー
「プラネタリウムのチケット、買いに行くから、そこで待ってて。」
そう言って、らいくんは僕の手を離しちゃった。
もっと繋いでいたかったな、、。
そんな気持ちが僕の中で膨らんだ。
「わかった!待ってるねっ。」
僕は、拗ねる気持ちもあったけど、明るく振る舞った。
ーー
らいくんはすぐチケットを買ってきてくれて、“デートだから”と僕の分まで払ってくれた。
『さすがに二回は、』って突っ掛かったら、次って言われた。
次の約束が出来たから、僕はそこで諦めちゃったけど。
「海里、ここの席。」
「わっ、広いね。暗いし。」
「...まあな。」
「あっ、始まるっ!」
「ホントだ。」
ーー
「すごかったね〜!」
一時間半ほどのプラネタリウムは、らいくんが隣にいたから安心して、寝てしまった。
だから、とりあえず、誤魔化す!
「いや、お前は寝ていただろ。」
「うー、仕方ないじゃん、暗くて、夜空が見えて、隣にらいくんがいるんだよ?」
「だからって、寝るかよ。」
「む〜。」
誤魔化しが気かなかった...。
僕は、ほっぺを膨らました。
後さ、普通に寝てたわけじゃないんだよ。
今日なら、いいよね。
──告白しても。
その言葉を考えたんだから。




