第二十四話 溺れていたいから。
見つけられないから。
??side
──告白
その言葉が重かった。
そして、俺の気持ちを君に伝えたい。
ーー
海里side
昨日はらいくんに先に帰るってラインして、早く帰った。
会いたくなかった。
らいくんが告白するって言っていたこと、快凪くんが僕に何も言わずに朔くんに告っていたこと。
それは、僕との同盟を壊したことなんだろうな。
それが頭の中に渦巻く。
僕はどこまで僕の気持ちに溺れられるのだろう。
「海里、ちょっといい?」
快凪くん...。
「いいよ。」
いつもよりテンションが低いな。
自覚しながらも何も出来ない。
「海里さ、昨日の会話聞いてただろ。」
「ツッ...。」
僕は息を飲んだ。
「やっぱり。あれさ、勘違いしてるよ。」
僕の反応を見てから快凪くんが続けて言った。
「何が...?」
「雷斗が流架に告白するって言っていたのはさ、、、」
──聞きたくない。
そんな言葉は言えずに快凪くんの言葉の続きを待つ。
「雷斗が自分の気持ちに決心をつけることを流架に告白するってことだよ。」
「......どういうこと?」
言っていることもどうするべきなのかも全然分かんない。
快凪くんが僕に言う意味も。
「勘違いして、また休まれたら俺も困るんだよ。 まあ、自分勝手な理由だけど。」
「自分勝手って、どういうこと?」
ボソッと言った言葉が今回は聞こえた。
「藍斗先生が忙しいから、それで朔も...。」
理由は察せれた。
藍斗先生もやっぱ忙しかったよな。
朔くんが元気がないと快凪くんも嫉妬して落ち込む。
それで流架くんも嫌になって、、、。
──そんな中でもらいくんは僕のことを考えてくれたんだ。
それが嬉しい。
流架くんのことは気にしなかったのだろうか。
少しの優越感に駆られた。
「そっか...。」
「ああ。」
「あっ、そういえばさ、、快凪くんが朔くんに告白したって本当?」
僕は気になっていることを聞いた。
「は?何言ってんの?」
快凪くんは顔を赤くして言った。
「だって、この前体育館裏で朔くんと話してたじゃん。」
「え? ああ、あれか。見てたのかよ。」
「うん。伯斗くんが教えてくれて...。」
「なるほどな。それは伯斗の勘違い。あいつは勘違いしまくり野郎だから。」
「そうなの...?」
「ああ、あいつはズレてるんだよ。行動一つ一つが。まあ、だから伯斗が言うことは気にすんな。大体勘違いだから。」
「へえ~。」
伯斗くんとはあまり関わりがないから、伯斗くんが生徒会会計なことしかあんまり知らなかったし。
うん。
こう考えると、勘違いしまくり野郎って伯斗くんにぴったりだな。




