第二十三話 違うから。
??side
言えるかな。
君に、“好き”と。
──言うべきだって気づいたから。
ーー
海里side
別れたんだ。
それに安心した。
さっき、らいくんに「朔と別れた」と告げられた。
僕はその後何を言ったかは嬉しさで記憶にないけど、らいくんに恋人というのが本当に嬉しいんだ。
でも、朔くんの幸せが崩れたのかなって思うと、僕はどうするべきなのかいやになる。
「ねえ、海里。ちょっと来て!海里に来てもらわないと分かんないから!」
えっ。
突然、伯斗くんに話しかけられた。
普段、あんまり話さないのに....?
どうしたんだろう?
「えっ、あっ、
分かった。」
取り敢えず返事をすると手を引っ張られて連れていかれた。
ーー
着いたのは体育館の近くだった。
なんか、ヤンキーの呼び出しっぽくて怖い。
「伯斗くん?何があったの?」
伯斗くんは、体育館裏のヤンキーとかがいそうなところを指差した。
「あっちなんだけど、快凪が告ってて、、あっ、無神経だったよね。ごめん。」
伯斗くんが快凪くんに聞こえないようにか小さい声でいった。
「え?どういうこと?」
快凪くんが朔くんに告っているのかは声が聞こえないけど、二人がここから見えた。
僕の身長のせいか、少ししか見えない。
でも、低くても、かわいいからいいよね?
「ん?海里って快凪のこと好きなんじゃないの?」
「えっ?違うよ?」
いや、僕の好きな人はらいくんだよ?
「ええっ、そうだったの?」
んん?
莫大な勘違いが起こっているのかな?
「だって、僕の好きな人は快凪くんじゃないし...。」
「えっ、あっ、そうだったの?」
「うん...。てか、何で快凪くんが告ってることが分かったの?あと、何で僕を呼んだのさ?」
「ああ、快凪が呼び出しったっぽくて、朔が呼んでて、快凪の顔が赤かったから。あと、海里と快凪が両片思いだと思っていたから...。」
「んん?よく話しているのはお互いに恋愛相談をしていたんだけど...?」
「あっ、そうだったん?俺、勘違い野郎過ぎるね。うっわ、ごめん。」
誤解解けて良かった~。
伯斗、何でそう考えていたの~?
ーー
だから、やっとらいくんと帰れると思ってサッカー部の部室に向かった。
あっ、快凪くんが来ていたんだな。
その時、聞いちゃったんだ。
「なあ、快凪。俺、流架に告白しちゃっていいかな?」
「躊躇うことじゃないだろ。早くしなよ。」
──えっ?
快凪くんは何で進めるの?
らいくんはさっきまで朔くんと付き合っていたんじゃないの?




