第十九話 藍斗side いや、恋人とかいないから!?
最後だから。
雷斗は海里が好きなのかな?
俺はこっそりそう思っている。
でも、俺は恋愛ごとに鈍感過ぎる、天然もいい加減にしろと元カノには振られている。
あっているかは全く自身がない。
だから、聞いてみようと思う。
「ねえ、雷斗。雷斗って海里のこと好きなの?あっ、恋愛感情的にだよ。」
「は?」
えっと、、、そんな反応するとはお兄ちゃん思っていなかったよ(?)
「何でだよ。海里は兄弟みたいなもんだろ。」
話をそらそうとしているのに気づかずに俺はまた聞く。
「いやいや、兄弟は俺と海里だから。雷斗は海里のこと好きなんだと思っていたんだけど、俺の解釈違い?」
「ああ。そうだな。んで、藍にいは恋人いないのか?」
「いないよ。一昨年に出来た彼女が最後。あれからは告っても付き合えないんだよね~。」
「あっそ。」
そう言いながら雷斗は携帯をいじっていた。
この一部始終を海里に見られていたとはとは俺は知らなかった。
ーー
俺は放課後に体育館を見に行ったときの出来事を思い出す。
朔が体育館に展示するときの配置を見たいらしく、俺は一緒に向かった。
そしたら、快凪がやめたはずの喧嘩をしていて、びっくりした。
俺は何にも出来ないから、バスケ部を呼んで快凪を停止させた。
一年生の子が喧嘩を売ったのか、その子が俺に気づいてやめていった。
これで朔も普通に展示の場所を考えられていた。
快凪はたぶんというかかなり確信を持って朔のことが好きなのかなって思う。
でも、朔は雷斗と付き合っていたよな~。
あっ、雷斗に海里のこと聞くのって無神経だったかな。
ヤバッ。
どうしよう。
でも、悩んでいても仕方ないよね。
後で謝ろう。
「ねえ、藍斗せーんせ。」
「朔?どうかした?」
「ん~と、ボーッとしているなって。」
「うええ、ごめんね。何か言ってた?」
「うんと、これどうすればいいのかなって思ったので。」
「あー、それはあっちでいいんじゃない?」
「なるほど。じゃあ、そうします。」
「うん。」
そう言って朔は作業の手を一旦止めて聞いてきた。
「先生さ、恋人とか好きな人とかいるの?」
「ええっ、急に何?いないけど...。」
「ふーん。じゃあさ、俺の好きな人、分かる?」
「ええっ、誰だろう...?」
「先生、鈍感すぎ。」
そう言って朔は俺の後ろの壁に手をついた。
いわゆる...壁ドンな訳で。
「ええっ! どうしたの?」
俺の顔は赤いだろうな。
「ん~。何でもない。」
そう言った朔は機嫌良さそうに作業を進めた。
いや、どうしたの~!?




