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「このタイトルは大丈夫なのか?」と思った話。

作者: 白烏

 少し前になりますが「ハーレムは気持ち悪い」的なタイトルのエッセイを見つけました。

 このタイトルを見た瞬間、「大丈夫なのか?」と私は思いました。


「(「なろう」の)ハーレム()()は気持ち悪い」


 となるなら、今までもあった「ジャンル批判」エッセイと言えなくもないでしょう。

 ただ今回の場合、“ハーレム()()”ではなく“ハーレム”と銘打っています。

 つまり、“ハーレム”という仕組みを「気持ち悪い」と言っています。

 確かに、日本は“一夫一妻”が常識です。有名人が浮気や不倫をすれば、週刊誌やワイドショーで取り上げられ、仕事を失うケースも少なくありません。

 しかし、“一夫一妻”は日本や欧米では常識でも、そうではない“一夫多妻”制の国もあります。そういった国々がある中、「ハーレムは気持ち悪い」という文言は“一夫多妻”制の国々を侮辱していることにはならないのだろうか、と気になり件のエッセイを拝読しました。

 内容的には“ハーレム作品”に対しての部分もあるのですが、“ハーレム”そのものに対する嫌悪感も見てとれました。

 “ハーレム”を「人間の欲をそのまま体現したもの」とまで語っています。

 ただ、このエッセイ主の他のエッセイを読めば、エッセイ主が「若い」ことがわかります。若いからこその「嫌悪感」なのかもしれないことは理解しました。

 このエッセイ主が将来「認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを」と思う日が来るかもしれないとは考えつつも、現時点で問題ないのか、と気になっています。



 ついでというわけではないですが、私の別の投稿作品の感想欄に、


 “ハーレムタグ無しでハーレムにすると言ったタグに関連する批判や文句なんかを見かけますが、これについてはどう思われますか?”


 と質問を頂きました。

 今回“ハーレム”が話題になったので、その時の私の返答を書かせて頂きます。


 “タグ(キーワード)に関しては別のエッセイ擬きで書きましたが、「作品の指標」であり「作者様の裁量権」が認められていると考えています。

「ハーレム」要素が一切ないにもかかわらず、「ハーレム」タグを付けるのは流石にどうかと思いますが、仰られている「ハーレムタグ無しでハーレムにする」に関しては「作者様の裁量権」で済む話ではないでしょうか。


 その理由の一つとして、「ハーレム」の定義にあります。

「ハーレム」とは「一人の男性が『複数』の女性を周りに控えさせる、またははべらせる」となっています。

「複数」とは「事物や人の数が二つ(あるいは三つ)以上であることを表す文法形式」です。

 つまり「ハーレム」の場合、人によって「侍る女性の数」の認識に差が生じます。

 作者様が「ハーレムは4人以上の~」と考えていた場合、「3人の女性キャラ」ではタグを付けない可能性も考慮できます。


 二つ目は「ハーレム」要素の作品内における重要度です。

 作品の「話の主幹」になっていないと作者様が考えている場合です。

「ハーレム」が「主幹」でないのに「タグ」をつけた場合、「ハーレム」が「本筋」だと考える読者が出てきて、今度はそれに対するクレームが発生します。「タグ」が「作品の指標」だと考えると、このクレームは真っ当な意見になります。

 ゆえに、作品の「話の主幹」になっていないと作者様が考えている場合は「タグなし」にした方が賢明だと私は考えます。


 この二つの理由から、「要素が一切ないにも関わらずタグを付ける」行為以外は「作者様の裁量権」で終わる話だと私は考えます。”


 他のタグ(キーワード)でもそうですが、そこまで杓子定規に構えなくてもいいのではないかな、というのが私の考えです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 戦後こそ一夫一婦制が当たり前になりましたが、長い日本の歴史の中で考えると一夫多妻制の時代の方が長いんですよね。子孫を残すという観点からも、集団として生き残るためにも、自然なことであったわけ…
[良い点]  白烏様、度々すみません で、です 白烏様の着眼点、いつも、とても参考になります。 私、個人的に"こういうの"好きです。 ブックマークさせて いただきました。
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