死者の通話履歴
突然ですが、あなたの身の回りの人が亡くなったらどうしますか?
大切な人であれば、とても悲しむでしょう。嫌いな人であれば?少しうれしい気持ちになったりするかもしれませんね。
この作品はそんな亡くなってしまった身の回りの人から電話がかかってくるお話です。
あなたは、もしも亡くなった人から電話がかかってきたらどうしますか?
第一話 妻からの電話
俺の名前は佐藤祐樹。最近、最愛の妻の美幸を亡くした。今は人生のどん底だ。
妻がいなくなってからは生きる気力を失い、会社も辞めてしまい引きこもってしまっている。
今日も大家が家賃を払えと迫ってくる。こっちの気持ちもわからずによく言えたもんだ。
俺は何もかもがどうでもよくなり、ついには自殺を決行しようとしていた。
思い返せばつまらない人生だった。ついに俺は自分の首に縄をかけて椅子から飛び降りようとした。
その瞬間だった。俺の電話が鳴った。誰だ?今更俺に電話をかけてくる奴なんて見当がつかない。
スマホを見た瞬間、俺は唖然とした。俺に電話をかけてきた相手は、亡き妻の美幸だった。
俺は訳が分からなかった。誰かのいたずらか?だとしたらなぜ美幸を知っている?
俺はそっと電話に出た。相手の声を聴いた瞬間、俺は目から涙があふれていた。
「もしもし、祐君?」
美幸だ。美幸だ!俺は理解が追い付かなかった。
なんで美幸が?死んだはずじゃないのか?
俺は返事をするのさえ忘れていたがしばらくすると美幸がしゃべり始めた。
美幸は俺に話したいことがあったのだという。美幸は俺が自殺しようとしていることを知っているのか?
その答えはすぐに分かった。美幸はどうやら俺に生前の不満を言いに来たらしい。
そして不満を言い終えた後、美幸はこう言った。
「あなたに飽き飽きしたから、ほかに男を作ってやったのよ。」
そんなことわかってるさ。だから俺が殺してやったんだよ。
俺は電話を切り、再び首に縄をかけ、重力に身を任せ自殺した。
これでよかったんだ。俺は。
~完~
どうでしたか?
身近な人が自分を裏切ったらあなたはどうしますか?
くれぐれも、間違った選択をしないようにね...




