第3話 ココロ
・・・・・・・・だめだ。
今日もドキドキしてる。
あいつを目で追っている。
いや、でも”友達”として、目でおってるんだ。
うん。きっとそうだ。
そう思う日々が続いた。
でも、ドキドキはとまらない。
目で追うのもとまらない。
胸の奥のどこかで
「おい、素直になれよー!!!」
って言ってる自分が居た。
でもそんなのはもちろん無視。
隆生もなんだかそっけなくて
目があっても、そらされたりしていた。
話しても、
20秒くらいで会話は終了。
あの日から、あまり話さなくなった。
でも、萌はなんだか変わった。
あの日から、ドキドキして夜に眠れなくなっていた。
寝不足・・・・・
小学生の萌にはダメなこと、
ましてや今、すごく身長が伸びてる時期だったので、
立ちくらみが多かった。
しかし、立ちくらみも限界が来た。
ついには、貧血でたおれてしまった。
・・・・・・・・・・ぱちッ・・・・・・・・
ココは・・・・?
「ぁ、起きたか。」
ガバッ 萌は勢いよく起き上がった。
「!?」
「なにびびってんだよ!!!お前倒れたじゃねえカヨ。」
「・・・・・・?なんで隆生がいんの?」
「何でって・・・・・俺が運んでやったのに。」
「え・・・・・・?隆生が運んだの?」
「そうだよ。重かったけど〜♪(笑)」
「ひど!!!!そんなに重くないもんね〜!!!」
久々に隆生と笑いあった。
「あ・・・・・」
勢いよく起きたせいか、少しクラッとした。
「ぉ・・・おい!?大丈夫か!?」
隆生がすかさず手をさしのべてくれた。
・・・・・・・ドキン
まただ、なんでこんなにドキドキしてんの・・・・?
「あ・・・・ありがとう。」
しばらく沈黙が続いた。
次に話し始めたのは隆生。
「あのさ・・・・・・・俺_______」
「何?」
「ぁ、いや、なんでもねぇよ!!!お前は寝とけ!!!」
「うん・・・・・・おやすみ・・・・。」
私は眠りについた。
あのとき、隆生は何を言おうとしたんだろう。
まぁ、私には関係ないこと。
・・・・・・でも、やっぱり分かっちゃったんだ。
私は・・・・
隆生が好き_____________
ココロにうそはつけない。
好きなんだ。
隆生が。
そう、ココロから。
いつか、この気持ちを伝えられたらいいなぁ・・・・・・・・・