第2話 好き・・・?
そして、萌が転入してから
1ヶ月がたった。
冬休み開始2日前_______
萌は学校を休んだ。
たくさんの荷物を持って帰らなきゃいけないのに・・・
次の日、元気に学校に行った。
「岡本。」
「はい?先生。」
「昨日休んだから、この荷物今日全部持って帰れよ!!!」
ドサッッ!!!!!
「え〜!!!こんなに?」
「昨日休んだんだから仕方ないだろう。」
「はぁ〜い・・・・・。」
放課後、
めっちゃいっぱいの荷物をよろよろしながら
歩いていた。
「はぁ〜・・・・・・重いなぁー・・・・・・・・」
そんな独り言を言っていた。
すると
ヒョイッ
「!?」
突然左手の荷物がとられた!!!???と思い、
後ろを振り返ると
隆生がもっていてくれた。
「もってやるよ♪」
「え・・・いや、ィィよ?思いッしょ?」
「ううん。お前ん家まで持ってく。」
「え・・・じゃぁ隆生ん家通り越しちゃうよ?」
「うん。それでもいいよ。」
そのまま隆生の家も通り過ぎて、
私の家の前に着いた。
「はい♪」
隆生が軽そうに私に渡す。
「あ・・・さんきゅ☆」
「おう。でも軽かったから。じゃな」
「ウン。ばいばい。」
私は隆生が遠くなるまで見ていた。
でも隆生は手や肩をぶんぶん回していた。
・・・・・・・・ホントは重かったくせに!!!
かっこつけだなー!!!!!
でも何よりうれしかった。
心の中でドキン・・・・・・と胸が高鳴っていた。
もしかして・・・・・。
隆生のことが・・・・・・・・・・・・・
好き_________________?
いやいや、
まだ小学校3年だよ?
そんなたった1度の感情じゃん。
そうだ、
これは勘違いだ。
そう。勘違い。
私はそう信じることにした。