第15話 贈り物
更新遅れてすいません(^_^;)
10月10日・・・・・・・・・・。
忘れていた。
今日は萌の誕生日。
自分の誕生日を忘れるなんてねぇ・・・
自分で思った。
「うぃーーっす!」
「おはよー!隆生ー!」
いつも通りの朝がはじまる。
「・・・・あのさ。」
「うん?」
「今日の放課後____」
「うん」
「一緒に帰ろうぜ?」
「え!?あぁ・・・いいよ?」
めずらしい・・・
隆生から一緒に帰ろうと言われるのは初めてだった。
なんだろう?
萌はその日、女子には誕生日のお祝いをされた。
それだけで嬉しかった。
でも、すごく気がかりなコトがやっぱりあった。
隆生から一緒に帰ろう!と言われたこと。
なんで言ったのかな?とか、
なんか言われるのかな?とか、
「お前のこと嫌い。」とか
いろいろ言われるんじゃ無いかと思い、ずっと考えていた。
隆生があそこまでためて言うのはそうそう無い。
「もぉーえ☆」
「ん?なぁに栞?」
「萌、お誕生日おめでとぅ〜☆」
相変わらず、ギャル口調で喋る栞。
「ありがとう☆」
「はぃ、コレ、プレゼントだょぉ〜!!!」
「え〜!!!いいのぉ?さんきゅー☆」
あけてみると、文房具とシュシュ。
「うわーー!カワイイ!」
「でしょ?でしょ〜?」
そんな風にはしゃいでいると、何か視線を感じた。
視線を感じた方を見てみると、
隆生がこちらをじっと見ている。
「な・・・なに?」
と言うと、隆生は何も言わずにどこかへ行ってしまった。
どうしたんだ?
その後も、隆生の不振な行動は続いた。
そのまま放課後。
「萌!」
「ん???」
「か・・・帰ろうぜ!」
「・・・・うん?」
なんだかギクシャクしている。
帰り道
しばらく沈黙が続いた。
すると、
「なぁ・・・萌。」
「ん?」
「えーっと・・・あの・・・・その・・・」
「なんだよぉー!はっきり言えよぉ!」
やっぱり変だ。
「だから〜・・・その・・・・・・・た・・・・」
「た?」
「た・・・・・・・・・・」
「{た}って何?」
「たん・・・・・・」
「たん???」
「あーーもう!」
「何さぁ!ちゃんと言ってよ!意味分かんないし!」
「だからぁ!」
「うん。」
「誕生日おめでとう!!!!!!!!!っていってんだよ!」
「え!?」
隆生から意外な言葉がでた。
誕生日おめでとう?隆生がウチの誕生日をおめでとうって?
「あーもう!一言いうのが疲れる!」
「あはははははッッ!!!!!!」
「な・・・何笑ってんだよ!」
「だって・・・・隆生おもしろぉ〜〜!!!!!」
すると隆生は少しはずかしそうにむすっとした。
「あ、あと、これ____」
隆生が差し出したのは中くらいのピンクの袋。
「え?くれんの!?ありがとぉ!!!!!」
「おう!ぁ・・・でもお前気に入るかなぁ?」
「あけていい?」
「おう。」
あけてみると、ウサギのぬいぐるみ。
あれ?隆生、萌がウサギ好きなの知ってたっけ?
まぁそんなのは気にせず、
「ありがとう!!!!萌、めっちゃウサギ好きなんだ!」
「よかった^^」
帰ったその日、
健吾からもおめでとうの手紙が来ていた。
今日は最高の一日だった・・・・♪