第12話 引っ越し
6年になり、2ヶ月が過ぎた。
6月のこと。
「なぁー・・・萌・・・」
「ん?どしたの、健吾?」
「俺さぁ・・・・・・・・」
「うん?」
「・・・・・・・・・・やっぱなんでもない!」
「なんだよぉ〜!!」
最近こうゆぅ会話が続いていた。
・・・健吾の様子が少しおかしい。
どうしたんだろう?
それが1週間も続き、さすがにおかしいとおもい、
聞いてみることにした。
「ねぇ〜!健吾ぉ・・・。」
「なんだぁ?」
「最近健吾おかしくない?」
「・・・そ・・そうか?」
「うん・・・・おかしいよ。」
「そ・そりゃぁなぁ、い・いつもおかしいモンなぁ・・・。」
「ほら・・・何かウチに隠し事してない?」
「え・・・・い・いや・してない!」
「うそつけ!!!」
「・・・・・・・」
「隠し事はしないで・・・」
「・・・・・・・・・・でも・・・」
「でも何?」
「・・・聞いておどろくなよ?」
「うん・・・・・」
「俺・・・」
「俺、夏休みに引っ越すんだ。」
「え・・・?」
「うん・・・・ごめんな。萌。」
「ど・・・どこに行っちゃうの?」
「大阪。」
・・・・!?
ココは東京。
大阪まで行っちゃうの?
健吾が?
もう・・・居なくなっちゃうの?
「ごめん・・・。」
健吾が静かに涙をこぼした。
「健吾・・・。」
「俺・・・行きたくねぇよ。」
萌は健吾を抱きしめた。
「・・・・・泣かないでよ。バカ・・・!」
悲しかった。
隆生を忘れ、
健吾と付き合うと決めたあの日から、
まだ、5ヶ月。
これからまだまだ思い出が作れるところ。
・・・どうして?
それから二人はたくさんの思い出を作るために、
いろんな場所に出かけたりもした。
そして、夏休みに入った。
健吾の引っ越す日。
「健吾・・・」
「・・・萌。」
「本当に行っちゃうの?」
「・・・ぉぅ。」
「・・・・バカ・・・・・」
「ごめんな。」
「・・・・・・・」
「萌、話しがあるんだ。」
「うん。」
そのまま二人は近くの公園に行った。
「ごめんな。ココまで着いてきてもらって。」
「ううん!全然いいの!」
「あのさ。」
「うん・・・・・・」
「別れよう。」
「え?」
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