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一話 新たな人生

警告


限りなく愛に近い友情物語です。

血がでます。残酷シーンもあるかもしれません。

誤字脱字があるかもしれません。

これを踏まえてお読みください。

突然、帰らぬ人になる事はかなりビックリする事だと思う。

でもこれはないだろ!








一話 新たな人生








ある日、一人の男子高校生は学校帰りの道をいつものように下校していましたとさっ

ぶらぶら歩いていると黄色いボールが転がってきて小さな男の子が追いかける。

目の前にはトラック、とっさに小さな男の子を突き飛ばして・・・・







気がついたら暗闇の中

(俺ってついてない?)

俺は多分、死んでしまったんだと思う。あの男の子は大丈夫だったんだろうか?そんな事ばかりがよぎる。自分がどうなっているか分からないため、なんとも言えないが思考能力はあるらしく少し安堵する。自分の体が暗闇の一部のように感じられて違和感を少し感じた。

体があるかどうかは分からないがなんだか空気のように軽く空を飛んでいるような妙な感覚に包まれていた。


「グアアアアアア」


暗闇の中で響いた声にまわりが揺らめく。どのくらい時が過ぎたのか分からないが、だんだんとこの暗闇が窮屈に感じ始めてくるのが分かる。

空気が揺れる,振動も一定の間隔でゆれ続ける。

(俺、どうなるんだ?)

ずっと暗闇が永遠に支配するものだと思っていた。









けれど、終わりとはいきなり唐突と訪れるものだ。












バリバリッ



音と共に光が俺に眩しく照りつける。訳が分かるまま闇から放り出された俺は目の前の茶色な砂地に投げ出された。

久しぶりに見たものは大きな鱗に悲しげに俺を映す大きな目、血を流し黒い影を作るその動物は弱弱しく首を動かし俺の顔や体を舐める。

ドラゴン、架空の生物、驚くはずの所なのに俺は他の事に驚き硬直していた。


「クッキャア(・・・・なんで?)」


口にした声はもはや言葉とは程遠くまるで《鳴き声》のようだ。


「グゥグ・・・・グッキャアアアアアアアア!!(こんな・・・・うそだろろろろろろろろ!!)」


銀色の大きなドラゴンの目に映る俺は小さな銀色の子竜にしか見えなかった。否定するどころか無意識に背中にある妖精の羽のような翼を動かしている。

混乱している俺を優しく舐める親竜がだんだんと目を閉じて動かなくなっていく。


「ブブッブ?(おい、どうした?)」


血を流していた事に気がつき親竜にすがりつくいて傷もとを直るかも分からないのに舐めた。鉄の血の味が口に広がるが気にならない、死なないで!せっかく前の人生でも子供を助けたと思ったのに目の前で死にそうなっている者なんて見たくない!死なないで!死なないで!!

嫌だよ。俺を一人にするな!

なんて自分勝手なわがままなんだろう・・・・でも思わずにはいられないだってまだ俺は誰かを思いやる事の出来る人で、





人間でありたいから・・・









































いったいどれだけ時間が経ったんだろう?冷たくなった親竜に寄り添いながら小さく声を上げていた。









「おい、こんな所にドラゴンの死体と子竜が居るぞ!!」


どこからともなく表れた男達はゆっくりと近づいてくる。


「これは!大物だ!!高く売れる!!」


「俺達、今日運がいいぜ。」


親竜に触れそうになった男達の手を尻尾で払いのける。


「ググググググッ!!(親に触れるな!!)」


「いって!こいつ縛り上げろ!」


「ガガガガッ!(やめろ!放せ!)」


「ぐっあ!」


近づいてきた男の手に噛み付いてその場から離れる。


「おい!油断するなよ!子供でも竜だからな!」


「こいつめ!よくもやりやがったな!!」


「まわりを囲んで捕まえろ!!」


「闇に蠢く稲妻よ我にあがなすものに捌きを与えん、ライニングブラスト!!」


声の終わりとともに蒼き稲妻が男達に襲い掛かる。


「グッアアアア!!!」


男達は倒れさり、焼け焦げたような匂いと黒焦げになった地面から煙がたった。


「ググ?(なんだ?)」


「おまえさん怪我はないかのう?」


「・・・・・グッキャ・・・(・・・・・ないと思う。・・・・)」


「そうかそれはよかった。」


茶色いロングコートのフードを首に下ろすと白く長い髭と髪の生えたお爺さんが笑いながらこちらを見ていた。


「これは珍しい、ドラゴンとっ言うだけで珍しいのに銀竜とは・・・ごろつきどもが騒ぎ立てるはずじゃ」


「!!グッシャー!!(!!おまえもあいつらと同類か!これ以上近づくな!!)」


「これ!落ち着け!何もしやせんよ、だからと言ってこのままにするのも可哀想じゃろ?土に返してやらなきゃならん。」


「・・・ブー(・・・うん)」


涙が零れて返事しかいえず、最後に親竜にすがりつく。

そんな俺の背をなで抱え上げると小さな種を親竜の前に埋め、お爺さんはその場を少し離れた。


「今この地に芽吹いた命をこの地に戻し新たな命をこの世に宿そう、体は頑丈たる大地に魂は壮言たる大気に、我が名はビルダン本当の名をビルゲイツここに安らかな眠りにを祈らん」


親竜は光り輝き光の粒となって種を埋めた所に吸い込まれていく、種が芽をだして輝いていた。涙が止まらずポロポロと地面から音が聞こえる。

地面を見ると澄んだ虹色の石が積み上がっていた。


「これ、あまり泣くではないぞ。ドラゴンは泣いてはいけないのじゃ、隠せないからのう・・・そうやって涙の結晶ができてしまう。同情されてしまう、ドラゴンだとばれて捕まってしまう。ドラゴンとは誇り高き生き物よ、泣くのは産まれたときか自分が死ねときか同胞が死ねときよ。ほれ・・・お前の親竜の涙じゃ、大切に持っておくのじゃ」


「キャッ・・キャ(ありがとう・・ございます。)」


お爺さんはゆっくり俺を下ろすと目を見つめて話す。


「おぬしこれからどうする?わしについて来るか?」


「・・・ブーブッ?(・・・いいのか?)」


「ああ!わしは困らんぞ、大歓迎じゃ。」


「キャア〜(ついてきたい!・・・おせわになります。)」


「うむ!新しい家族に名前をつけてやらんとな・・・・・・・では仮の名をランティー本当の名をランクロウゼってのはどうじゃ?」


「ラッグッキャー!ラックゼ!(ランティー!ランクロウゼ!)」


「気に入ったようじゃな、わしの名はビルダンじゃ宜しくな。」


またランティーをビルダンは抱え上げるとゆっくりとその場から離れる。

ランティーは後ろを振り返ると先ほどの芽がみるみるうちに大きな葉が生い茂る樹木になっていた。


「またいつでも会いにくるといい」


「キャアッ(うん、・・・・・絶対、会いに行くから・・・)」







こうして新たな人生の再スタートは始まったのだった。











途中で主人公のドラゴンバージョンの言葉?鳴き声が適当になってしまいました。

だって良く分からないだもん!!

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