表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
付喪ちゃんのいる生活  作者: 八雲ゆづき
2/2

第一話

俺の名前は空野真(そらのしん)


ひょんなことからとある事件に巻き込まれてしまった。


……とはいえ、普通に生活している。


変わったことと言えばとある事件に巻き込まれてしまったこと。


もう1つは俺のすぐ後ろにいる”コイツ”だ。


空をふわふわ飛びながら後ろをついてくる。

見た目は17、8くらいの女の子。

巫女のような服に身を包み、チョコレートブラウンの髪を中腹部まで下げている。


「真さーん、今から何処に行くんですか?」

「高校だよ、高校。 学校に行くんだよ」

「はぇー、高校というものがあるんですねー。 学校ですか、それは楽しみです!」


宙をふわふわ飛びながらガッツポーズをしている。

彼女は付喪神もどきの付喪ちゃん。


何故もどきなのか、それは付喪神ではないからだ。


本来、付喪神は物に込められた思いに霊魂が宿り、妖怪として現れる。

勘違いされがちだが、神ではない。


が、うちの付喪神は一味違う。

なんたって付喪神もどきなのだ。


うちの付喪ちゃんは、物に込められた思いを自らの身体に移すことができる。


つまり、付喪神のようなものが生まれるのだ。


しかし、どんな能力にも完璧なものは存在しない。


超パワーを持つ者は連続して同じ技を使えないように。


とりあえず15分は安全に付喪神状態となれる。が、それを越すとわりとガチでヤバイらしい。


見たことがあるわけではないが、そんなことには絶対にならない方がいいだろう。


そんなこんなで、俺と付喪ちゃんの生活が始まったわけだ。


「何か取り憑く必要のある物は無いですか?」

「無いね、それより学校に行かないと」

「学校って大変なんですね。私が生まれた時代にも寺子屋って学校がありましたよ」


寺子屋、端的にいうと昔の学校。

寺で子どもが勉強するので寺子屋、そう考えるのが一番いい。


恐らく、勘のいい人なら分かるだろうが新キャラが登場する。


流石にぼっちでは無いからな。


まぁ、俺の友達と言ったところだ。

とはいえ高校に入ってからできた友だち。そこまで月日は経ってない。


仲はいいほうだろうけど。


向こうはどう思ってるのだろう。


「こんな時に付喪を使えばいいんですよ!」


付喪はニッコリと笑ってそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ