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若干R18(?)表現有ります。
王妃を迎えることが決定されて、半年余り時間が立ち結婚式の日が間近まで迫ったが、私は今だ一度、それも登城の挨拶に来た時しか悪徳公爵の娘と顔を合わせてはいない。
政務で忙しい事もあるが、悪徳公爵の娘など会いたくもないということが一番の理由だろう。
王城内も、王妃を迎えるというのに祝いのムードはかけらもない、それどころかどこかしら鎮痛な気配が漂っている。
王妃となる娘は、結婚式の1週間前にして城へとやってきたと報告があった。
私は、どんな女が挨拶に来るのかと内心イライラしていたが、実際にやってきたのは表情がなく異様に美しい娘でただただ私の話を聞くだけの様は動く人形の様であった。
私は挨拶に訪れた娘の待つ部屋に入るなり、娘に向かい冷然として言い放った。
「今後、お前を愛すことは一切ない。
お前とはあくまで政略的結婚であり、私のすることには口を一切だすな。
また、お前の行動は逐一監視・報告させるのでせいぜいおとなしくしているのだな。」
侍女たちが唖然とした顔や、びっくりした顔で私のことを見返す中、悪徳公爵の娘はガラスの様な目で私を見つめると、ただ一言、
「・・・・承りました。」
と、首を垂れただけでそれ以上何の感情も浮かんでは来なかった。
悪徳公爵の娘がすんなりとこちらの言うことに従った事に若干驚きはしたが、王妃となる娘の容姿があまり公爵と似ていないことに少しだけ安堵した。
私だって、自分の大嫌いな人物に似た顔の者を傍近くに置きたくはない。
結婚式までの1週間の間は平穏な時間が流れ、結婚式はわがフィギュア国の権勢を誇るにふさわしい物であったと思う。
私は始終、やる気なさげに結婚宣誓書にサインたり、嫌々花嫁の手を取ったりするのを、国主の義務として態度に出さないよう気を付けるのが大変だった。
初夜の際、王妃となった娘はそのまま捨て置かれるとでも思っていたのか、私が初夜の為訪れると、ガラス玉の様な目を一瞬見開きはしたまた直ぐに元の表情に戻った。
そのまま驚いている娘を寝台に投げ込みとっとと初夜を済ませ、ぐったりしている王妃を放置し、自室に戻り休むことにした。
手加減など一切しなかった王妃のベットのシーツには悪徳公爵の娘の血が散っていることだろう。
王妃身体は思ったよりも細く、華奢で、壊れてしまうのではないかと思ったが、相手を考えない、征服するだけの行為は以外にもほの暗い満足感が得られた。
お読みいただきありがとうございました。