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(仮)王様と王妃様  作者: ちしゃ
愚王陛下の物語
23/38

*17*

陛下絶賛後悔中!!


根暗陛下降臨!うざっ!!な回です。ご注意ください。

自分の妻の為のミサが行われるにも関わらず、ついていけない自分がいる。





彼女が私に向けてささやいてくれた『大好きよ』の一言がずっと脳内にリフレインしている。



「結婚しても、お前を愛すことは無い。」なんて言わなければ、

いや、悪徳公爵の娘だからと決めつけなければ、もっと違っただろうか?



しかし、あの時はサフィーリアが善良な女性じょせいだとは欠片も思っていなかったのだ。


いや、しかし片鱗はあったかもしれない。


王妃と結婚してしばらくした頃、王妃とて側妃から嫌がらせを受けていると報告があった。


サフィーリアが善良でなければ彼女たちはその場で処分されていただろう。




王妃は、こんな自分でも好きになってくれていた。



愛すことはないと言い放った最低な男、彼女自身を顧みることのなかった最悪な男だというのに。。。



思い返しても、サフィーリアに優しい言葉をかけたことも、優しく接したこともない。


ははっ、夫として、こんな最低な男も珍しいだろうと自分でも思う。


サフィーリアは何を思って私など『好き』になれたのだろう?



もっと早く、サフィーリアと良く話さなかったのかが悔やまれる。






命の危機は脱したとはいえ、今だに眠っている時間の長い彼女の傍で考える。



目覚めたら、何と声をかればいいのだろうか、と。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆



王妃の為のミサが執り行われる中、触れも出さないのに国の者達はそれぞれが王妃


の為の祈りを捧げている。





・・・・・私は一人、ミサの場にもまだ、行くことができず王城の執務室にいる。



一人でいると同じところに思考が戻る。



サフィーリアは私などの妻になって少しでも幸せたっだのだろうか?と。



私がサフィーリアに与えてやれたのは、王妃の地位とユリウス・アルティナだけだろう。



いや、彼女にとって王妃の座はいらないものだったのかもしれない。



実際に私たちが一緒に過ごした時間は笑ってしまうほど少ない。



私がサフィーリアだったなら、こんな夫はまず好きになる事は無いだろう。



今、話がしたいと痛烈に思った。



もし、私が早い段階でサフィーリアと向き合っていたら



もし、わたしがもっとサフィーリアの事を見ていたら



こふうにはならず幸せな結末が待っていたのだろうか・・・




お読みいただきありがとうございました。

誤字・脱字など有りましたら教えていただけると助かります。

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