*13*
奇襲の一報を受け、その時執務室にいた私は、王妃の元へ走った。
襲ったのは王妃の実兄、公爵家の嫡男チャールズとその私兵たち。
公爵領から抜け出し、王宮を滅さんと奇襲をかけてきたらしい。
狂気に染まった者達は、その狂気のままに王妃を殺さんと迫った。
王妃の実兄であるにも関わらず、王妃に向けられた感情は他人に対するよりも残虐なものだ。
実の甥、姪の前でその母である妹を殺そうというのだから。
私と数人の近衛、カインが王妃を見つけた。
王妃は醜くゆがんだ笑みを浮かべた実兄の前に引きずり出され、今まさに剣が振り下ろされるそんなところだった。
カインが寸の間、何とか間に合い、チャールズの剣を弾き飛ばし、切りつけた。
王妃と子供達は危機一発、チャールズの魔の手からうことが出来た。
助かったと分かり、ユリウスとアルティナは王妃に駆け寄り、その胸で泣き始めてしまった。
王妃は子供達を私が初めて見る微笑みで優しく抱きしめていた。
その様はまるで1枚の絵画の様に美しくそこが事件現場で有ることも一瞬忘れるほどだった。
王子を抱いた王妃が何かに気付いたのか顔を上げ、驚きの表情を乗せる。
視線をむけると、カインに一閃をもらい瀕死のチャールズが王妃たちに切りかかっていく所だった。
駆け寄るろうとするが間に居そうにない
サフィーリアは私と目が合うとすかさず腕の中の子供達を私の方に押し出し、自分はチャールズの刃を受けるべく、腕を広げ立ちはだかった!
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