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我が友の来世が幸福なものでありますように

作者: 望月

僕の友に対する想いを込めたものです。

僕の想いが届きますように。

お前が死んでから、もう半年が立った。

月日が経つのは早いもので、もう半年。

今でも思い出せる。お前の顔や性格。

なんで死んでしまったのか、何が悪かったのか。

死因すらわからない、お前のこと。

お前が死んでも、世界は残酷なもので、ずっと動き続けてる。

最後に見たお前の表情は、死んでるようには見えなくて。

眠っているようで。またひょっこり戻ってきそうな顔で。

最初は信じられなかった。

お前が死んだということを知らされて、嘘だ。そう思った。

でも。

嘘ではなくて。

葬式にクラスメイトはほとんど来ていたよ。

何人かは忙しくてこれなかったけれど。

部活を抜け出して葬式まで来た奴らもいた。

みんな泣いてた。もちろん僕も。

なんで。どうして。早すぎる。

もっと仲良くなれるはずだった。

今度一緒に遊ぼうって約束もした。

なのに。

約束は果たせなくて。

お前はみんなから愛されていて。

愛されていて。

死んだなんて信じたくなくて。

でも現実は非情で。

生きている以上必ず死ぬということは分かっている。

でも。

いくらなんでも早すぎる。

まだ高校生だった。これから楽しいこともたくさんあるはずだった。

お前も含めて全員が体験するはずだった。

でもお前はもういない。

どれだけ話したいと思っても、どれだけ会いたいと願っても、

もうその願いはかなわない。

半年が立って、みんなはもう立ち直ってる。

決してみんながお前のことを忘れたわけじゃない。お前のことはよく覚えてる。

僕らは前を見据えて生きていかなきゃいけないんだ。

お前が過ごせなかった今の日々を、お前の分まで僕らが生きよう。

お前は来世を楽しく、幸せに生きてくれ。

僕はそれ願ってる。

願わくば、彼の来世が幸福なものでありますように。

願わくば、我が友の来世が幸福なものでありますように。

願わくば、彼が来世を十分に楽しめますように。

願わくば、彼の選択の中で後悔がありませんように。

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