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未来へ

1000年前―人類がまだ天動説を信じていた頃、イージスという1人の最強魔法師が存在していた。

「遂に時間魔法を習得した!!」

 

最強の魔法師"イージス"は歓喜に酔っていた。

イージスは向上心の塊のような男である。

未来に行き、自らの魔法に磨きをかけるため、長い年月をかけて時間魔法を習得した。

早速未来に行くことにしたイージスは魔法陣を描き、呪文を唱えた。 

 

ーtemporal!ー


「成功、したのか?」 —イージスは見知らぬ森にいた。

 

とりあえず人の住む場所に行くことにしたイージスは下山を決意した。

道中、レッドベアというモンスターがいたので討伐した。

イージスには今、2つの問題がある。

1つ目は時間魔法の後遺症なのか、身体が12歳前後に若返っていること。

2つ目は若返った影響と時間魔法の行使により、魔法を使うための魔力が少なくなっているという問題だ。


下山すると小さな村があった。

寄っていきたい気持ちはやまやまだが今は力が弱っている。

敵対する気はないが、今の魔法師がどんな魔法を使うのか分からない以上、念には念を入れ、できるだけ目立たないようにしておきたい。

しかし、こんな子供が一人で森付近をウロウロしているなんて明らかにおかしい。

そんな事を考えていると、とても体格の大きな"ヨーゼフ"という男に見つかってしまった。

今まで人の気配を感じないということはなかったが、魔力が少なくなっているからなのか、今回は気づけなかった。

予期していた通り、色々と詮索されてしまったので、仕方なく泣き真似で対処する事にした。

それはイージスの人生において、初めての屈辱であった

 

イージスはヨーゼフになだめられ、ギルドという大きな建物に連れて行かれた。

ギルドには武装した人が大勢おり、殺伐とした雰囲気が漂っていた。

ヨーゼフによると強いモンスターが森に出現し、村の冒険者が団結して討伐しようとしているらしい。

ギルドの中を散策している間、ヨーゼフはギルド職員と何か話しているようだった。

 

その日の夜からヨーゼフが経営する孤児院で世話になることになった。

久々に過ごす1人ではない夜は、少し心躍るものだった。

 

 

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