表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Pomegranate I  作者: Uta Katagi
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/105

不思議ちゃん

 連休明けから仕事の引継ぎの関係で、派遣社員の佐藤さんと話をすることが多くなった。来た当初は佐藤さんも少し緊張していたようだったが、徐々に仕事にも慣れてきたみたいで、話をすると結構、不思議な雰囲気で面白い子だとわかった。この日も休憩室で菜美ちゃんとこの時期シロツメクサがたくさん咲いているという話をしていると、髪の毛をおしゃれなポニーに纏めた佐藤さんがやってきて、不思議な話をしてくれた。

 

 「四つ葉のクローバーって不思議なんだよね。この間もテレビで見たのだけど、小さな女の子に語り掛けることが出来るみたいなの。」

 「え、どういうこと?」

 あまりに不思議なことを言うので、菜美ちゃんが聞き返すと、佐藤さんがテレビの話しを説明してくれた。


 「ある小さな女の子がね、次々と四つ葉のクローバ―を短時間で見つけるので、お父さんが不思議に思ってどうしてすぐに見つけることができるの?と聞いたのよ。そうしたら、四つ葉のクローバーが『ここにいるよ』って言っているんだって。」


 「え、クローバーが話すの?」

 菜美ちゃんと私はそんなことはないはずだと思い、その女の子が何かの超能力を備えているのかなという話をした。


 ただ、佐藤さんは他にも四つ葉のクローバーの声を聞いた女の子がいるという話をして、最後にこう言った。

 「四つ葉のクローバーを見つけると幸福になれると言うじゃない。きっと、昔の人はその声が聞こえていたんじゃないかなと私は思うんだ。」


 この頃から私と菜美ちゃんの間で、佐藤さんのあだ名は不思議ちゃんになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ