表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Pomegranate I  作者: Uta Katagi
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/105

菜美ちゃんとお昼

 会社のお昼時間は、今日も同期入社の菜美ちゃんと一緒だ。ここは、自販機の前にテーブルが数台と、そのテーブルの周りに移動可能な椅子が適当に置かれている広さの職場に隣接する休憩室だ。毎日、外食するのも食費がかさむので、この休憩室で、コンビニで買った軽食やお弁当でランチを済ますことも多いのが日常だった。大学生みたいな昼食だったが時短にもなるので、詩もそうしていた。何よりも復帰後、同年代の菜美ちゃんが傍にいるのが心強かった。

 

 今日もサンドイッチを片手にテーブル席に座っていると、隣に座っていた菜美ちゃんがこちらを向いて問いかけてきた。春先の季節に似合う半袖ブラウス姿が可愛い。

 「来週からゴールデンウィークだけど、詩ちゃんは何か予定あるの?」

 

 連休の予定…、暗証番号のことしか考えてなかったなと思い、特に外出の予定も入れてなかったので、

 「ううん、まだ何も予定ないよ。ゴールデンウィーク中に1日くらいは、実家の両親に会いに行こうか と思っているくらい。」

 と答えると、菜美ちゃんがある提案をしてくれた。

 「久しぶりにテーマパークに行かない?」


 その誘いを受けたとき、入社時に菜美ちゃんと地元のテーマパークで、朝の開園から閉園まで遊んだことがあったことを想い出した。懐かしい。貸金庫のこともあるが、いつも仲良くしている菜美ちゃんと大型連休の一日を楽しく過ごすのも全然悪くない。というか復帰後もお世話になりっ放しだし、この誘いは断れない。瞬時にそう考えて、

 「わあ、いいね、行く!昔、菜美ちゃんといっぱい遊んだよね。」

と詩は即答した。

 

 「最近、新しいエリアが出来たけど、行けてなくてさ。ずっと詩ちゃんと行きたいなと思っていたのよ。」

と、菜美ちゃんがまた可愛いことを言ってくれた。もう、絶対に行くしかない。サンドウィッチの残りを頬張りながら、くぐもった声で

 「うん、わたしも行きたい!」

と一緒に行くことを快諾した。

 

 二人で一緒に行くことを決めた後は、二人でスマホの検索画面で新しいアトラクションの画像などを見て、これに乗りたいとか、これを食べたいとかの話しで今日のランチは盛り上がった。


 早速、日程を決めてしまおうという話になり、スリムだが保温機能のある水筒に入れた紅茶をその蓋のカップに注いで飲みながら、菜美ちゃんと具体的な日程を相談した。当日のお天気によっては延期するかも知れないというようなことも話し合いながら、菜美ちゃんの都合の良い日程に合わせて決定した。


 詩にとっても、久しぶりの遊びのお出かけだ。このところ、いっちゃんの実家に行くことはあっても、友達と遊びに出かけることはなかったし、そんな余裕もなかった。


 午後からの仕事に戻る前に、スマホのスケジュール画面に予定を入力した。菜美ちゃんとお出かけするのは本当に楽しみだ。何を着て行こうかな。


 それはそうと、菜美ちゃんの予定の前後にやっぱり実家にも行っておこう。元気になった姿も見せないといけないし。後で電話しよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ