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Pomegranate I  作者: Uta Katagi
第3章

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パーマ

 「いつもと同じでいいですか?」

 シャンプーチェアに座ると、正面の鏡越しのいつもの美容師さんが笑顔で声をかけてくれた。

 「はい、いつもと同じでお願いします。」

 といつも通りのお気に入りの長さにカットして貰うように伝えた。


 会社に復帰してからもう一月以上になるが、今のところ体調は良好だ。仕事の方も順調にこなせるようになってきたし、職場の仲間とも以前のようなコミュニケーションが取れるようになってきた。このまま、社会に馴染んでいきたい。


 洗髪の後に漬けて貰ったパーマ液が髪に馴染むのを待つ間、美容師さんが親切に席まで持ってきてくれたファッション雑誌を眺めていたが、今必要なのは洋服ではなくて、大量の本を整理する収納ケースだ。先日来、リビングの窓側の床に段ボール箱から取り出した書籍を置いているが、既にかなりの部分を占めるようになっていた。このままだと、その内、どこにどの本を置いたのかがわからなくなる。


 暗唱番号が判明するまでは、きっとあれらの書籍を何度も読み返す必要がある気がした。そのときには、どこに何の本があるのか分類しておいた方が良いと思った。茶室の図書館のようなたくさんの本箱は私の自宅には不要だが、少なくとも、研究所毎に分けて保管しておきたい。


 美容院から戻ったら、ネットで検索して適当な収納ケースを発注しよう。そう考えていたとき、美容師さんが戻ってきて、パーマ液を洗い流すために、シャンプーチェアを仰向けになるように倒してくれた。


 天井の明るい照明が目に入った。眩しいくらいの明るい未来に向けて、出来ることは全部しておこうと思った。


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