神話の勉強
会社の帰りに、スーパーで夕飯用のコロッケや総菜を購入して、自宅で再び真理のファイルを開いてみることにした。ヨーロッパに行く前にファイルの内容を理解しておかないといけない。今は料理にかける時間よりも真理の追究の方が優先だ。
先日も2冊のファイルの内、結論が記載されている真理のファイルの方が気になって、北の面以外の箇所の頁、すなわち西の面、南の面、東の面の頁を開いてみたが、そのいずれにも北の面と同様に短い四行詩が記載されていた。ただし、北の面の頁と同じく、その詩は哲学的な内容で意味が不明だった。
第2章の八つの稜に至っては、第1章の四つの面を理解しないと、何を伝えているのかが全くわからなかった。やはり、ある程度の知識がないとこの世界の真理はわからないのだと詩は理解した。その意味で真理を理解しているいっちゃんの頭の中はどうなっているのだろうと思う。だからこそ、魔法使いなんだ。彼は何でも出来るし、それが彼の魅力だ。
『人よりもたくさんのことを知れば知るほど、神様に近づける。』
彼がドライブの途中で話したことを想い出した。だけど、神様になりたい訳ではなく、私を幸せにする能力を得たいのだと、襟元に流れ星のブローチを付けた彼がそのとき話してくれた。そのとき、彼が頭の中に思い浮かべていた知識がこのファイルなんだ。
流石に時間はかかりそうだが、多数のレポートのファイルを一つずつ確認していくというのが真理の内容を理解するためには、きっと必要なんだ。詩はそう覚悟して、菜美ちゃんとの約束したヨーロッパ旅行までに平日でも時間を見つけて、このレポートを読み込んでいこうとした。
さて、今日も神話の勉強だ。




