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闘い 鎌×刀

無断で2週間も休載してすいませんでしたァァァァ!

まさか、ここまで中間考査が難敵とは。油断していました(汗)


というわけで、また本日から1週間更新に戻ります。どうか宜しくお願いします。

例えば、と例を述べて見ればクラスの優等生。ユーモアがあるか、堅苦しいか。

両方のタイプがいるだろうが、決まって言えるのは「悪い奴ではない」ということ。どんなに勉強が出来ても、悪いこと――少なくとも法に触れた時点でその人間は優等生ではなくなる。

だから、クラスの優等生は煙草なんて吸わないし、教師に暴言なんて吐きはしない。吐きはしないと決め付ける。


想像するのは容易い、誰しも遭遇したことはあるだろう。クラスで勉強の出来る真面目な人間に。ならば、そんな彼らの日常生活を考えた時、思い浮かぶのは何だろうか? 得の高い行為、少なくとも悪いことに手を染めているとは考えないだろう。

そういう思い込みを蒼井はしていた。自身の眼前で大鎌を構える桔梗、蒼井からみた彼の第一印象は“堅物”である。 正に無駄を許さないといった、そんな石頭の印象を受ける彼を、ついつい誤解してしまった。


「まさか、テメェから仕掛けてくるとはな」


無駄な戦いなど仕掛けてこない、そう思い込んでいたからこそ、蒼井は目を見開き並んで対峙するまでぎこちなく動くこととなってしまった。


「断ってもよいが、お互いに落ち着かないだろう?」


しかし、いざ得物を構えあったら話は別だ。喧嘩三昧の不良時代の血が騒ぐ。殴って蹴って、勝利の味を激しく欲す。

蒼井は鋭い目線で桔梗に返事をすると、蒼い雷を右手に収束させ、刀――黒桜を作り上げた。


桔梗もその視線のみで悟ったのだろう。普段から細い瞳を更に細めて、姿勢を低くする。


「いざ参る」/「来いよ!」


短く、しかし力強く決戦の火蓋は切って落とされた。

蒼井は黒桜を、思い切り力任せにスイングするがそうそう攻撃の当たる相手でもない。てっきりお互いの武器の間合いからの戦闘開始、桔梗も先手必勝と切り込んで来るものと思っての一撃だったが、蒼井の予想とは違い、大鎌は振り上げられず後ろへと跳んでいく。

回避が目的か、それとも距離を取りたいのか……じっくりと考えたいが、この状況では2分の1。どちらかにかけて行動するしかない。

なら、動く――!

距離を取りたいだけだと決め付けるよか、反撃だと身構えた方が後々の対処も楽だ。桔梗のバックステップに対して、蒼井は足の裏で蒼雷を爆発させ、上昇する。案の定、その直後振るわれた桔梗の大鎌からは小さな鎌が2・3飛び出し、数秒前まで蒼井の立っていた空間を切り裂いた。 あのまま立ち止まっていれば、恐ろしく間抜けな形で勝敗は決まっていただろう。降下しながら蒼井は生唾を飲んだ。

そして、先程跳躍した位置と同位置に着地を果たすと、黒桜の切っ先を桔梗へと構え直す。まだ戦いは始まったばかりだというのに、恐ろしく長い時間を過ごしたようだ。

些か例えがほのぼのし過ぎるが、まるで小学校のマラソン大会みたいだなと蒼井は苦笑いともとれるニヒルな笑みを桔梗に向けて見せた。


だが、楽しい。


戦う。勝者を決める。強くある。


男の性か、血が騒ぐ――!


「いっくぜぇぇええぇーー!!」


蒼井の黒桜が、鳴き声のような荒々しき雷鳴をあげ、桔梗の大鎌と真っ正面からぶつかった!

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