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無気力校長の報告書

後半がなんか雑です、すいません

「うぃ~す!蒼井さん」


「ご苦労」


私立江木常高等学校校庭。とんでもないことになってます。何故なら そこには真っ黒な車体が低めのアメリカ風バイクと同じく赤色の物が止まっているのだから。


「な、な、な…」


しかも、そのバイクの後ろ…2人乗りの状態でそれぞれガラの悪い連中の後ろに座っているのが学校の生徒なのだから事務職員から教頭まで開いた口が塞がらない。


「今度また何かありましたらどうぞ、携帯の方へ」


「あぁ、マジでサンキューな」


予測不可能な出来事が起きてしまっている為、堂々の誘拐宣言だとか考え始める教師一同だが、「流石にありえないでしょ。花咲ですよ」と、緑色のワイシャツを来て煙草を吸ってる無精髭の教師に突っ込まれる。


「しっかし、仕事を増やしてくれますね~…ったく事後処理メンデェな」


因みにこのお方こそこの高校の校長だったりする。他の教師は常に思う、「こいつに任せてて平気か?」などと。その言葉の通り校舎内は禁煙だったりするのだが…



と言うか、この校長が管理する学校なら寧ろこれ位 許されてしまいそうなのだが







ーーー


舞台は少しだけ動き校舎内。2ーBと書かれた教室の中でも大半の人間は校庭の騒動に目を向けている。 そんな中、1人の少女は一切興味がないと言わんばかりに机に座り、教科書の内容をノートに写している。

「すいませ~ん!遅刻しましたーー!!」


堂々バイクで登校して来た蒼井が悪びれる様子もなく大声を上げるまでは…




ーーー


「この声…蒼井さん、かな?」


カリカリとノートに日本史なんかを写していた少女は、しかし眼が悪いのか一度教科書を持ち上げて近付けて見る。

見えないのも少しは頷けるのが彼女の右目、光がないのだ。それを隠すべく付けられているのは黒地に銀色の頭蓋骨がプリントされている眼帯。



ーー人は人と違う人を遠ざけたがる…酷い時は出血までさせられた、そんな時に助けてくれたのが。


「白鳳、おはよう」


この声の持ち主、喧嘩の鬼神 花咲蒼井その人だった。


「おはようございます」


私はそれから、何もされなくなった。寧ろ…


「華蓮おはよー」


「うん、おはよう」


蒼井さん以外にも友達が出来た。だから、私は この人に感謝している。私に私としての時間をくれた『2人目の人』に。




ーーー


「そりゃ、こうなるよなぁ…」


「仕方ない、か」


「あ~‥俺だってタリぃよ」


1限目が開始される中、蒼井、大牙は校長室でその部屋の主と対面している。

2人のことを配慮してかどうかは分からないが、一応 校長が吹かしている物が『煙草』から『電子煙草』に変更されている。


「てか、国の金で何やってんだよ?」


「良いじゃねぇかよ」


蒼井のいうことはもっともだ。電子煙草については生徒への気遣いと受け止め、共感が持てるが校長室のコンセントを見れば、元は2つのコンセントからタコ足配線、更にそこからタコ足配線が接続され、20を超えるコンセント全てに電子煙草が充電されている。どれだけ吸う気なんだろうか?この人は?


「てか、いい加減 機械に悪いよ…」


大牙も呆れ返ってしまっている。これほっとくとその内ブレイカーが落ちます。


「で、なんで校庭に単車が来るんだ?」


【ほんで、聞いた話しだと花咲は遅刻を覚悟したわけだが…あんまり遅いとヤバいと思ったらしく、偶々近くを通った旧友(年上)に億ってもらったとか。

本日の報告書】


校長は仕事が出来るのにやりたがらない人です。結果がこの報告書。

というか誤字まであります。そんなお茶目な学校、私立江木常高等学校。花咲蒼井の大切な学校です。

校長「あ~…非常に面倒くせぇが、この話を読んだ諸君。君達を私立江木常高等学校の生徒と認めよう。

それなりに勉学に励むよう、以上」

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