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喧嘩の鬼神の歯車は…

帰ってきましたよ!今度こそしっかりと書きますので宜しくお願いします!!

重々しい音と共に薄暗い倉庫の扉が開かれる。


「薬中共が…」


倉庫の中で たむろしていた男達がやっていた行動を、扉を開けた男は冷ややかと口に出す。

扉を開けた男の名前は花咲蒼井、茶に青色のメッシュと言った髪が特徴的な見るからの不良だが、不良は不良。麻薬などに手を染める男達と比べると、醸し出す恐怖感では負けている。おまけに服装が学ランなら尚更だ。


「喧嘩ぁ、しろや!」


だが、蒼井はそれでも構わない。自分より強い奴と喧嘩したい、この辺1体のワルと頻繁に喧嘩し、全滅させた彼が思うのは単純なことだからだ。蒼井は男達へと駆け出す。


「はぁ?」


一方の白や黒のスーツも黙ってはいない。お洒落よりか下品に近い金色のアクセサリーからジャラッと音を鳴らすと、直ぐに蒼井を迎え撃つ。


走ってきた蒼井の腹に白のスーツの右拳が食い込む。


「かはっ!」


大きく‘くの字’に曲がる蒼井の体だが、それでくたばったりなどしない。体を元に戻すと同時に膝を相手の顎へと飛ばす。続いて黒いスーツの2人組、左拳で顔面を殴り、怯んだ胸倉を掴み上げるが もう片方から後頭部を殴られうつ伏せに倒れ伏す。 これを好機と蒼井の頭を踏みつけようと男達。しかし、それを横に転がり回避。仰向けになり、両足を自分を殴った男の腹に当てると そのまま勢い良く立ち上がる。当然その時の動作で男は蹴りを喰らったように仰け反る。


「さっきのお返しだ」


その言葉と同時に、今度は右ストレート、更に左フック。男が倒れ伏したのを確認すると反対側でどこから取り出したか鉄パイプを構える男の横薙ぎを屈んで回避する。そして、立ち上がりながらのアッパー。







《数分後…》


そこに立つのは全滅した男達。その気絶した人間の海の中心に立っているのは、全身傷だらけの蒼井。これは、そんな蒼井のその後の物語…。





ーーー


「あ~…学校めんどい」


俺が喧嘩の鬼神なんて呼ばれたのは結構昔の話しなわけで、今の俺は模範的生徒の…


「ん…やべっ!マジで遅刻するっ」


筈です。


長い長い通学路、必死に走っても遅刻決定。前言を撤回してゆっくり歩いて行こうかな…。


「蒼井~!」


せっかくの遅刻仲間もいるんだし。一応健在の鬼神の腹を後ろから抱き締めてくるのは銀色の髪をツンツンに立たせたなんか猫を思わせる奴、今思えば何でこいつだけ制服がクリーム色のブレザーなんだろ?


「大牙、離れないと殴るぞ」


「お~怖いね、鬼神の右ストレートは一発でライオンを倒したって言うじゃないか」


「まてまて!ライオンなんかとタイマン張った覚えがないぞ!?」


「あり…おかしいな」


噂って怖ぇな、てか俺が一度に相手に出来る人数の限界が25人だからな。ライオンなんかとやり合ったら負けるだろうに…。


「で、珍しく鬼神様が遅刻した理由とは?」


「寝坊だよ、寝坊」


「なる程!だから寝癖が所々あるんだぁな!」


「は?」


「後頭部に手ぇ…当てて見て」


今更のことだが猫の名は遊楽大牙、一応はダチ。ダチの言うことを信じて、後頭部に手を当てる。


「マジである…」


余りのショックに手を地面につけうなだれてしまう。


「よしよし、俺のワックス貸してやるからな」


そんな俺の頭を撫でる大牙の腕が、癪に触るが心地良かった。

前作から引き続き読んでくれた方は分かると思いますが、一応《善良不良》の時とは別の話しを書いていくつもりですので、善良不良リメイク。宜しくお願いします!

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