井27 ジェネシス・インパクト
赤城衣埜莉は、某電気街に向かう電車の中で、出来るだけ平静を装おって、
車窓を流れる緑色の川のような風景を眺めていた。
今日の衣埜莉のファッションは、クラシカルな印象のベージュ色のトレンチコート。度の入っていない細い丸眼鏡。文学少女風のベレー帽を頭にちょこんと乗せ、真剣な表情を浮かべる整った顔立ちの、知的なサリー・ホッパーという出で立ちで、
染みひとつ付いていない、コートの滑らかな上質な生地を、電車の壁や手すりに付かないように、衣埜莉は少し体を離して背すじを真っ直ぐに伸ばして立っていた。
この有名ブランドのトレンチコートは、女性向けのデザインとしてはかなり伝統寄りのもので、縫製も丁寧だった。
特徴としては、まず最近では省かれることが多い、肩ベルトがきちんと付いているということがあげられる。
衣埜莉の着こなしとして、骨盤の上辺りで腰ベルトを蝶々結びにしているが、これにも、Dカンが付いているという凝りよう。
この金具は、トレンチコートの元々の役割通り、第1次大戦時の兵士が手榴弾を提げておく為のもので、ライフル銃を撃った際の肩への衝撃を吸収する、肩当てもしっかりとした生地で作られていた。
それらのディテールは、子供用にしては、こだわり抜かれており、衣埜莉の生真面目そうな表情と相まって、ある種のエレガントさをも醸し出していた。
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今日、衣埜莉が、かの有名な電気街へ向かっている理由は、
駅前の商業ビルで開催される、『永久のディーヴァ』(略してAQDV)のポップアップショップを見にいく、というものだった。
来年の夏に公開される予定の映画『永久の歌姫 ア†ビソス(a+bissos)深淵の宴』に合わせて、昔のアニメ放映時のキャラクターグッズや小物の販売、会場には等身大パネルが飾られるイベントになるとのこと。
そのニュースをとある情報筋から仕入れた衣埜莉は、日曜日にこうして一人きりで電車を乗り継いで、現地へ向かっているのだった。
銀色の細い丸縁眼鏡と、赤いリボンをあしらった茶色いベレー帽は、衣埜莉なりのささやかな変装だった。この場所でクラスメイトに合う確率は限りなくゼロに近かったが、それでも万にひとつの可能性を考えて、気を付けるに越したことはないと考えていた。
乗降客の多いこの駅に降りると、衣埜莉は、幅の狭いホームを抜けて階段を降り、中二階で一度バラけた人混みにほっとしながら、歩くスピードを徐々に早めていった。
衣埜莉の今日のキャリーケースは、この前新しく買ったばかりの、マドラスチェック柄の小振りなもので、これから買い物することも考えて、大切に箱に収納された、ユグドラジェネシスのレーヴァテインステッキ以外には何も入れてきてはいなかった。
ポップアップショップの入ったビルは、入り口が狭く、通路に迫り出したご当地お菓子のワゴンのせいで、通り辛くなっている。衣埜莉は、どこか怪訝な顔をしながら、キャリーケースを脇に引き寄せると、店内を通り抜け、エスカレーターに乗った。
スマホを見ながら、衣埜莉は通路を進み、突き当たりを右に曲がって、もう一度辺りを見渡したところで、ようやく、通路に面した一角でベルトパーティションで区切られた人々の列を見つけることが出来た。
……?
逸る気持ちを抑えて、衣埜莉がそこへ向かっていくと、
イーゼルに立てられた、映画のポスター、発泡材に貼られたユグドラアイドル達の等身大の立ち絵が出迎えてくれる。
ああ、ジェネシス……。あなた、撮影可なのね……。衣埜莉は顔を赤くしながらスマホのカメラを、蒼井聖愛、またの名を蒼天の天使に向けて連写していた。
しばらく衣埜莉が、マリオネットやラビリンスの写真も撮っていると、
……?
強い視線を感じて、衣埜莉は顔を上げた。
列に並んだ、成人男性達が、衣埜莉のことをちらちらと、それでいてじっと見ているのが、雰囲気でわかった……。
下手したらパネルを撮る振りをして、衣埜莉の姿が写真に撮られている可能性もあった。
ま、まずいわ。私がこういうところに来ているのが知り合いにバレたら、なんというか、その、まずい気がする。
……て、言うか、これ永久のディーヴァのショップじゃないの?なんで、大人の男の人ばっかりなの?
衣埜莉は、他に自分と同じくらいの女子を探して目をさ迷わせたが、見た限り大人の女の人が二人、その他は全員男の人だけのようだった。
……その男の人達も……、こう言ってはなんだけど…、
パッとしない容姿の人ばかり。顔自体は、まあ普通と言えば普通なのだが、髪はぼさぼさか、前髪を下ろした伸ばしっ放しのストレート。目に表情がない割には、笑いを堪えるような緩んだ口元が、年の割りに幼い印象を感じさせる。
さらに服装はみんなで示し合わせたように、ネルシャツを着ていて、その上から中学生みたいな紺か茶色のダッフルコートを羽織るスタイルで統一されている。…もしくは、この寒い最中ろくな防寒着すら着ていないかのどちらかだった。
女性達はまだ見られる方だったが、彼女達もまあ、明らかに居心地が悪そうにしていた。
……えーっと。ちょっと待って。これって……、アリなのかしら?衣埜莉はいったん会場を退いて、角を曲がったところにあったガチャガチャコーナーに避難していた。
……ポシェットから手鏡を取り出し、髪の流れを確かめるように指で何度か梳る。
………よし。
衣埜莉は再び、角から少しだけ顔を出すとお得意の地獄耳で、列に並んだ男の人達の会話の内容に耳を澄ませた。
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「……映画では、メランフォビアとの戦闘はどうなると思う?」
「うーん、作画が金城さんってのが心配だよねえ」「いや、そうじゃなくて。フォビアとは結局、決着がついてなかったじゃん」「ああ、そっち?」
「第50話で、ラビリンスがミラージュディメンションしたはずじゃん?」「正確には49.5話ね?」「また出たよ。リアタイ勢は偉いですねー。」「でも、大事なことっしょ。」
「はいはい。でも、まあジェネシス・インパクトもあそこでもう使っちゃったわけだし、」「え?あれで使っちゃったと言えんの?」「あれは、使ったでしょ、もう劇場版では出せないよ。それをやっちゃうと、設定自体がおかしくなる。」「まあ、そうだよね。」
「……涼風さんがネクロベインだってこと、あり得ると思う?」「ああ考察班のやつ?」
「でもさ、辻褄は合うよね。でも公式がそれするとまあまあ炎上しそう。」「アハハ確かに。ヤバイでしょ。」
「まあ、それにしてもさ…、俺らみたいなのが、今でも熱く語れるのって、ディーヴァって…やっぱ凄い作品だよな。」
衣埜莉は、フムフムと腕を組んで、彼らの会話の内容に納得したり、逆に意義を唱えようとしたり、思わず話しかけてしまいそうな自分を、慌てて抑え込んだりしていた。
そうだ。こんなところで油を売ってはいられないわ。グッズが売り切れる前に、わたしも並ばなきゃ。
衣埜莉が通路の角から再び姿を現すと、列の男性達が思わす彼女を目で追う。衣埜莉は場違いな自分を感じながら、列の一番後ろに背すじを伸ばして並んだ。
………。
………。
…………く、くさい。
何分か経った頃、衣埜莉はじっと前を見ながら、時折息を止めたり、さりげなく手の甲を鼻に持っていったりしながら、もぞもぞと体を動かしていた。
……この臭いは…、そう、生乾きの洗濯物のような酸っぱい臭い。
衣埜莉は、自分の額が徐々に汗ばんでくるのを感じたが、その動揺を人に悟られないように慎重に左手を、ベージュ色のトレンチコートのポケットに滑りこませていた。
今日衣埜莉の着てきた、この本格的なトレンチコートのポケットは貫通式になっていた。
それは言葉の通り、ポケットがコートを貫通しているもので、スリットに手を差し込むと、前を閉じた状態のままで、下に着たジャケット等のポケットに直接手を入れられる仕組みになっている。
衣埜莉は、その貫通式ポケットに手を入れて、コートの下に着た自分の服を触っていた。
……この臭い、ひょっとして…、わたし……?
衣埜莉は…、ベージュのトレンチコートの下に、先日mimiハウスで買ったピンク色のロリータ服を着ていた。
ピッタリと体を締め付ける120サイズの短いワンピース。
コートの下にこれを着ていることがバレないよう、今日はスカートの下にパニエは付けていない。
赤城衣埜莉は、
たったコートの布一枚下では…、5年生の体に
フリルとリボンを散らした、女児の着るピンクのドレスワンピという姿で、
何食わぬ顔をして、電車にまで乗って、こんな大きな繁華街まで繰り出してしまっていたのだ。
ボタンを一つでも外せば、今、ここにいる人達に、衣埜莉がロリータ服を着ているということがバレてしまう。
ただ……本当のことを言えば、可愛い桃色と白の、幾重にも重なったレースのドレスを、
…みんなに、見てもらいたい。
今日は胸元に留められた大きな赤いリボン。くらげのお姫様のようにふわふわとひらいた襟と袖口。縦に入ったドレープの中に漂う黴の胞子ような、ビーズクロッシェ。これを吸い込んでしまった少女は、喉の粘膜を汚染されて、天蓋のベッドに横たわり、病に臥せってしまう……。
クリスマスツリーみたいに、スカートの裾から吊り提げられた、金色の枠取りの付いた小さなひし形チャームが、脚に刺さってちくちくとする。衣埜莉は貫通式ポケットから手を入れて、チャームの位置を少しずらしてみた……。
さすがに、この姿を公衆の面前で見せてしまえば、人生が終了するなんてことは、……当然わかっている。
……わかっているのだけれど……、わかっているのだけれど……、この、わたしの、かわいい姿を……!!みんなに見せてしまいたい!あなた達だって、見たいんでしょ?!……あなた達には、手の届かない、て、て、て、天使のような、わたしの可愛い㎯§£ρψを……?!
衣埜莉は表情を変えず、前方を凝視していたが、周りの男性達が自分に向けてくる視線を、痛いように感じていた。
……あれから……、一人の時、家でも何度か着てみた。
…考えてみれば、母親に内緒で買ったこのドレス、まだ一度も洗濯をしていない。
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確かにドレスは衣埜莉の汗を吸って、微かに酸っぱい臭いを発してはいたが、
(衣埜莉は気付いていないのだが、)実際は今、嗅いでいるこの臭いは、別の男性の体からのものだった。
衣埜莉は、顔全体を赤くしながら、臭いは自分のものではないというように、正面を見据えて列に並んで立っていた。
やがて列は前に進み、乳白色の什器に並べられたアクリルケースが見えてくる。
あ、あれは、世界樹のメンバーが付けていた、
ウロボロスの指輪。四千五百円。
ジェネシスのアクリルスタンド、千五百円。…こっちは買います。
あ、いたわ。ジェネシスの召喚獣、黒猫のネクロン。の、ぬいぐるみ。かわいい……。三千五百円。買わせていただきます。
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夢中で買い物をする衣埜莉は、ふと視界の外に禍々しいオーラを感じ、レジ横のショウケースの方を見やった。
………!?
……衣埜莉は息を呑んだ。
そこには、ミンコフスキー空間を模した、黄金の巨大な砂時計(非売品。撮影禁止)が陳列されていて、永遠に上昇し続ける白い砂が、そこに嵌め込まれた液晶画面で再現されていた……。
手にした買い物カゴに入ったグッズの存在を全て忘れ、一心に魅入られる赤城衣埜莉。
世界樹の中心に位置する、永遠に時を遡り続ける、負の時計。
衣埜莉の微かに青みがかった瞳の奥で、きらきらとした白い砂が瞬き、体の下の方から何かが逆流していくような、不思議な感覚が胸の辺りで滞留して渦巻いていく。……ジェネシスは、ここで預言者ローレンツと出会い、収束する光の向こうに、自分の未来を見た…。そこには、アイドルを引退し、幸せな家庭を築いた蒼井聖愛が、子供を抱いている姿が映り込み、彼女は、その光へと手を伸ばした……。
『ダメだ!せいらちゃん!』
翼が片方焼け落ちた、黒猫のネクロンが、緑色の瞳に涙を溜めて叫ぶ。『ネ、ネクロン?なぜ、ここに…いるの…?』『せいらちゃん!目を覚まして!!きみが!きみが、ここで諦めたら、(グスっ)マリオネットとラビリンスはどうなるの?!』
『ジェネシスよ…もういい。もういいのだ。その遣い魔の言うことには、もう、耳を傾けるでない…。』預言者が厳かに言う。
『せいらちゃん……おねがいだよ!ぼくは……どうなってもいい…だから!おねがいだから……せいらちゃん…!』
蒼井聖愛の目の前を、逆再生になった記憶が色を失いながら物凄い速度で流れていく。
『小うるさい獣め!』『せい…ちゃ…ん!』ローレンツが腕を上げると、世界樹の中心から吹き出した強風に煽られて、ネクロンの姿が『うわぁぁああ』と視界から消える。
聖愛は我に返り『ネクロン!』と叫ぶと、横転しながら、足元に転がっていたレーヴァテインステッキを掴み、
『十字展開!!』と絶叫する。
しかし、杖はさっきまでのメランフォビアとの戦闘で破損し、ヴィゾーヴニルの羽根が途中まで、それも片方だけしか開かなかった。
『ふふふ、諦めて今見た未来に従えば良かったものを…憐れよのぉ…』預言者ローレンツが、左手にしたウロボロスの指輪を天に掲げる。
その、自分の尾を噛んだ蛇の形をした指輪が徐々に開いていき、その口許に光が集中し、ローレンツが高らかに笑い声をあげた、その瞬間……、
『ジェネシス……、インパクトォー!!』
レーヴァテインステッキが蒼い焔に包まれ、聖愛の薄紅色の神衣と青い髪が風を孕んで吹き上がる。
…ゴォォオオオォォォオォォォ……………お互いの負の力がぶつかり合い、木の蔦で覆われた空間が、散り散りに崩れながら虚空に消えていく……
『…ダメ……!今のステッキでは、この力に耐えることが出来ない……!』聖愛はステッキを両手で支えるように持ち変え、目の前で壊れていくヴィゾーヴニルの羽根を見ていることしか出来なかった。このままじゃ……、わたし、…… みんな、ごめん、なさい……、わたし、わたし…………。
ジェネシスインパクトの光を必死にマントで防ぎながら、怯んでいたローレンツが体勢を立て直し、再び指輪の力を解放しようと腕を前に伸ばす。
『せいらちゃーーーん!』その時、片方だけの翼をコントロールしきれず、きりもみしながら、ネクロンがこちらに突っ込んできた。『ネクロン?!』
時間が止まる。
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『せいらちゃん……ありがとう。ぼく、今までずっと……ずーっと、……ほんとに楽しかったよ!』
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無音の中、聖愛が何かを叫ぶ。涙が、後ろに向かって飛び散っていく。
爆音が戻った瞬間、レーヴァテインステッキと一体になった片翼のネクロンが、欠損の杖となって、光の矢の衝撃波と共にローレンツの体を貫いていた。
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食い入るように砂時計を見つめ、そのまま、内側に吸い込まれそうに見える、この美少女の周りには、無表情を装おった男性達が集まり、
じっと少女の様子を見守っていた。
はっと、我に返り、衣埜莉は自分の周りを囲った大人の男性達を見て、急に体から汗が吹き出してくるのを感じた。
衣埜莉は、買い物カゴを放り出し、キャリーケースを引いて、走るようにショップの外へ飛び出していた。
そのまま通路を突っ切っていき、御手洗いを見つけると、わき目もふらずに中へ入っていく。
……誰もいない。
そのことを確かめたのか、確かめなかったのかも、はっきりとしないうちに、衣埜莉はトレンチコートの前で結んだ腰ベルトを震える指で、急いでほどき、
千切るような勢いでコートの前ボタンを外していった。
そして、衣埜莉は、洗面台の鏡の前で、ベージュのトレンチコートの前をはだけて、下に着たピンクのドレスワンピを露出させた。
そのまま、指でコートの襟を掴んだ姿勢を崩さず、衣埜莉は、コートの裏地がもっと見えるように捲り上げ、その黄みを帯びた真珠色のすべすべした朱子織生地を|剥き出しにした。
それから衣埜莉は、コートの裏地に、左右に縫い付けられた小さな固いボタンを、両手の指先で摘まんで、弧を描くように弄り始めた。
やがて衣埜莉はウェストまで届く、コートの後ろのインバーテッドプリーツの切れ込みが広がるくらいに脚を開き、
壁一枚向こうに、彼女もいないような哀れな男性達がいることを意識しながら、自動水洗に手をかざして、跳ね散ることも厭わず、びちゃびちゃと勢いよく手を洗い始めた。
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世界樹の中心で、ミンコフスキーの砂時計が逆向きに時間を刻む。
衣埜莉は、我に返り、周囲の男性達の目を避けるように、ショップの隅に場所を移して
買い物カゴの中身を確認していた。合計 五千円かあ……。やっぱりウロボロスの指輪も買おうかしら。
……さすがにこれで、わたしのお小遣いも底を尽きるわね。…何か他にお金が入るイベントはもうなかったかしら。
さすがにサンタさんにはAQDVのグッズはお願いできないしね………。
そんなことを考えながら、衣埜莉が帰路につこうと、駅に向かっていると、
「もしもし、そこのお嬢さん?」
と急に背中から声をかけられた。さすがの衣埜莉も飛び上がって驚き、何かと思って振り返る。
……そこには、スーツを着てにこやかに笑う30代くらいの金髪の女性が立っていた。
「驚かせちゃってごめんなさい?……お父さんやお母さんはどこ?いないの?あれ、あなた一人?」とその女性は楽しそうに微笑み、
警戒した衣埜莉が半歩後ろに下がると、
「そっかー、お父さんとお母さんがいないならしょうがないかー」て言って頭を掻いた。
「あのね、私、こういうものなの。宜しく?て言うのかしら、まあとにかく宜しくね。」
彼女が差し出したカードを見て、衣埜莉は眉間にしわを寄せて、訝しげにこの女性の顔を見返した。
《パンドラプロダクション 代表取締役社長
雨宮世奈》
「あなた、アイドルに興味ない?」
衣埜莉は目を丸くして、もう一度この女性の顔を見つめ返していた。
次回をおたのしみに!




