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いや、異世界救う前に俺を救えよ  作者: 高橋創将
《ゴースティア》編
2/5

0.──変な教会だァァァ!?

 ☆☆☆


「──貴様っどういうことだこれはっ!」


 《レハブアム》教会の中。時刻は深夜。辺りは暗く、教会の中に月明かりが。

 男が倒れ込み、もう1人が上から見下ろしていた。


「やはり貴様っ!《レハブアム》、異世界達をどうするつも──」


 ──男は黄金の剣により殺害された。



 ☆☆☆


 《レハブアム》教会前。全体が金で出来たかのような神々しさを放つ教会。建物は1つなのに対して、水平線が見える程の広大な大地。


 俺はどうやら怪しい宗教勧誘をされているらしい。え?だってどう考えても怪しいやん。なんだよこの教会。いかにもって感じの教会やん。早く元に戻りてぇ……。ゲームやりてぇ……。


「何か周りが騒がしいな」


「なんか人が多いな。今日なんか開かれるんか?」


 色々な人が沢山いる。ザワザワしていてどこか険悪な雰囲気。その時。


「これはエレミヤさん」


 1人の女の人が話しかけてきた。とても高貴な美しい女性。どことなくエレミヤと似ている。

 しかしなんだろう。とても悪の感じがする。嫌な感じだ。それに初めて会った気がしない……。

 でもなんで俺に話しかけてきて──


「──エレミヤさん?」


 あ、そうか。俺やん。姿エレミヤやん。


「あの──」


「──イザヤさんお話がございます」


 俺が話そうとしたが、ミヤが横槍を入れる。


「あら。あなたはどなたかしら」


「実は──」


 ──事の経緯を話した。



「──ですので、エゼキエルさんに『魂』を元に戻してもらおうかと思いまして」


「なんだ?そのエゼキエルって人なら元に戻せるのか?」


「そう。エゼキエルさんは唯一(・・)『魂』を操れる権限を渡されているの」


「へぇそりゃすげぇじゃん。じゃあさっさと元に戻してもらおうぜ──」


「──それはもうできません」


 答えたのはイザヤ。深刻そうな顔をしている。


「エゼキエルさんは──殺害されました」


 あ、俺終わったくさくないこれ。え?死んだ?マジ?



 どうやらエゼキエルは刃物で切り裂かれたらしい。エゼキエルは剣等の武器を持つことができない為、抵抗する手段がなかったらしい。一方的な殺害。

 なんとも悪質な犯行。何度も切り裂かれていた。


「そんな……エゼキエルさん……」


 涙出てないけどなお前。なんかこのイザヤって人も全然悲しんでなさそうだし。もしかして仲悪かったんかこいつら。俺はそのエゼキエルって人も知らないから残念くらいにしか思わんけど。


「悲しんでるとこ悪いんだけどさ、つまるところ、『魂』操れるエゼキエルって人が死んじゃって、俺とお前が元に戻る手段はなくなったってことなのか?」


「……うん、まぁそうなる」


 答えたのはイザヤだった。

 なんでお前が。てか男みたいな口調したな今。


「いや。予想ではあるが、私達を入れ替えた人物とエゼキエルさんを殺した人物は一緒だろう」


「どうして?」


「──あまりにもタイミングと都合が良すぎる」


 なんとなくミヤはイザヤを見て言っているような気がした。


「──それに、ここ数十年《ソロモン》一族が殺害(・・)されたことはない」


「なぁなんだよ《ソロモン》一族って。てかお前ら何者?」


「あぁ。貴様に言ってなかったな──」


「──簡単に言うと、《ソロモン》一族は『不老』なのですよ。個体差はありますが、産まれてから十数年は普通に成長し、ある年齢に達すると身体の成長が止まります」


 答えたのはイザヤだった。


「私は17。イザヤさんは25。エゼキエルさんは28で止まったな」


「えぇ。基本的にはエレミヤさんの年齢で止まるのが普通ですね。今の一族はかなり特殊です」


 うん、とにかくこいつらは『不老』ってことなんだな。じゃあこのイザヤって人めちゃめちゃ美人だけど中身がおばあちゃんってこともあるのか。やべぇ。


「じゃあ何十年何百年もお前ら生きているのか」


「いえ、そんな事はないですよ」


 何故イザヤが答える。


「《ソロモン》一族の幹部(・・)は基本的に3人と決まっています。そしてその3人を決めるのは《エデン》です。なのでいきなり死んだり、いきなり産まれたりするんですよ」


 ……


「なのでいきなり産まれたその子の成長が止まったら、今いる《ソロモン》一族の誰かが死にます。まぁようは世代交代ですね」


 ……


「そうだ。だからまだ何も産まれていないのにエゼキエルさんが死ぬはずがない。つまりこれは何者かによる『殺害』以外ありえない」


 エレミヤはまたイザヤを見ながら言う。まぁそれはそうだろう。1番殺害できるのは状況的にイザヤであるから。


 しかしここで緋彩が口を開く。


「……なぁお前らさ。そんな知らない奴に命与えられ、そして生き方も決められ、さらには死に方や死ぬタイミングも決められる……それでいいのかよ?」


「──まぁそれが私達の使命ですから」


「──そんな人に決められた人生なんて俺は御免だね」


 思わず口にしてしまった。

 とんでもない気まずい空気になってしまった──。


「貴様にわかってもらうつもりは無い」


 ミヤが淡々と言葉を吐き捨てるかのように言ってきた。

 緋彩はそれに対して言う言葉が全く出てこない。威勢よく放ったものの情けない……。


「この世には貴様には理解できない事など山ほどある。それに対して一々魏弁を立てている余裕は無い。『そうなのだ』と受け入れていかなければこの世界では生きていけない。私達は『レハブアム』の在り方を理解している。だからこそ与えられた命が在る限り、私達は命を全うする」


 ──俺は何も言い返せなかった。


「よく言いましたエレミヤさん。それでこそ幹部の1人です」


「ありがとうございます。しかしながら今後はどうしますか」


「なんだ、そんな3人じゃなきゃダメなのか」


 別に2人になったところでなんだと言うのだ。別に三位一体でもなかろうに──


「私たち幹部3人には役割があるのです」


「そうだ。私は異世界の権利と自由を守るため、各異世界から来る依頼を引き受けたり、各異世界の問題点を解決したりする。イザヤさんは異世界の秩序を守るため、異世界裁判所の所長を勤めていて、公正な裁きを下す」


 なんか難しそう。


「そしてエゼキエルさんは、私とイザヤさんが公正に対応できるよう、この《レハブアム》全体を管理する。言わば《レハブアム》の長ともいえる」


「エゼキエル最強やん」


「いや、私たちはお互いに役割を入れ替えることができる。つまり、エゼキエルさんが変なことをした時、私とイザヤさんが役割を変えると宣言すれば役割を入れ替えることが可能となる。逆も然りだ」


 なんとなく日本の三権分立に似てるところあるな。つまりどの役割も重要であり、かつ1強とならないような工夫がしてあるってことか。


「それに他の人に対して口を挟むことができるのですよ」


 と、ここでイザヤ。


「例えば私が異世界裁判所で変な裁きをした場合、エレミヤさんが異議を唱え裁きを覆すこともできます。逆に、エレミヤさんの仕事を私が引き受けることもできるのですよ」


 結局は3人ともが同じ役割を持っているようなもんか。まぁ難しいし俺には関係ないでどうでいいや。


 そう思っている俺を察したのか、


「……まぁ貴様には関係ないだろうがな」


 わざわざ言わなくてもいいやん…。


「まぁまぁエレミヤさん。緋彩さんには知っておいてもらった方が今後の為ですよ」


 イザヤさん超良い人。綺麗だし美人だし可愛いし大好きだわ結婚してくれ。25歳なら全然許容範囲内!


「今後のエゼキエルさんの役割は一旦私がお引き受けしましょう。エレミヤさんはお忙しくて手が回らないと思いますので」


「……わかりました。お願いします」


 どことなく不満げなエレミヤが軽く会釈をした──。



 ☆☆☆


「──で?」


「──で?とは?」


 ここは刈野家リビング。ミヤも含めて家族全員で食卓を囲んでいた。


「なんでお前が俺ん家で一緒に飯食ってるんだよ」


「──俺?」


 おっと妹に気づかれたらやばい。今はミヤのふりしなきゃいかんのだよな。


「いや、あ、おれ……ンジジュース飲みたいなぁーって」


 なんだよこの歳にもなって夕食中にオレンジジュースなんて飲むわけないだろ。いやそれは語弊があるけど、確かにファミレスとかでは飲むかもしれないけど自宅では飲まんよ。


「エレミヤさんお子様なの?ウケる」


 ……こいつぶん殴ってやろうか。

 こいつは俺の妹、刈野魔奈かりのまな。中学2年生。ザ・女子って感じ。まぁ可愛いやろ。俺の妹とは思えないくらい超絶可愛い。いや、まぁ魔凛ちゃんの方が勿論上だけど?


「エレミヤちゃん、ちゃんと食べなね!私の愛情た〜っぷり詰まってるんだから♡」


 ……いい歳こいて♡付けるんじゃないよババァ。

 この人は俺の母親、刈野水音かりのすいね。48歳。48歳とは思えない美貌はしている。多分こいつの血が魔奈に行ってるわ。俺にも来て欲しかったわその美貌。……何言ってんの俺。


「ガハハハ!愛情たっぷりだってよ!緋彩!ありえないn──」


 ────────


「──ゆ〜っくり食べてね♡」


 2人は部屋を出ていった。


 今ボコボコにされたのは俺の父、刈野起炎かりのきえん。52歳。父親のくせにあんまり俺に似ていない。というかバカ。いつもこいつのせいで困っている。


 とはまぁ俺の家族はこんな感じ。

 で、何故俺はミヤの姿で家族と食事しているのかというと。


 《レハブアム》を後にした俺らは、今後どうするか相談した。唯一『魂』を操れるというエゼキエルなる人物が死んでしまったのだ。ミヤ曰く、他に手段があるとすれば異世界No.1の《エデン》というところに行けばなんとかなるらしいがそれは不可能だと言う。何故だ?と聞いたところ、《エデン》の場所が誰にもわからないらしい。


 異世界No.1《エデン》。

 全ての異世界を管理する唯一無二の存在。この《レハブアム》と《地球》は《エデン》により創造されたらしい。かくいうミヤも《エデン》により命を受けているが、言ったことも無く《エデン》の住人に会ったこともない。曰く、突如それを知る(・・・・・)。違和感も疑問も持たずにそれを知り、理解するらしい。


 《エデン》の場所は誰も知らないし、行くことができない。

 しかしこの入れ替わったことは《エデン》も知っているはずだ、とミヤは言う。今でもこの状態なのは、何かしら理由があるのでは、としばらく様子を見ることにしたのだ。


 俺的には今すぐにでも戻りたいが、ただの人間にこの状況をどうにかする術はない。大人しく従うのが得策だと俺は判断した。ミヤは「ただの人間か……(笑)」って入れ替わりを経験している人間を一般の人間と同じではないだろうと嘲笑ってきたけど。


 そこで今後どうするかを話し合い、この《地球》で暮らすことにしたのだ。

 ミヤこと中身俺は、


 外国から引っ越してきたところ、ミヤ以外交通事故に遭い家族は死亡。行くあてもないままウロウロしていたところ、水音に拾われて一緒に暮らすことになったという設定。


 そんな奴おるか!児童相談所連れてけや……。


 まぁかくにもこの設定は成功したのだが。母親に拾われるという複雑な俺の気持ちにもなってくれよ……。


 そんなこんなで結局自分の家に戻ってきたのであるが……。


「どうかしたの?ミヤ」


「……」


「ミヤ?」


 ん?あ、ミヤって俺か。

 ……ややこしい。


「な、なんでもないよ。ご飯美味しいね」


 緋彩の姿だったらこんなこと絶対に言わない。

 とここで気になったこと。


「魔奈ちゃん……だっけ?」


「ん?魔奈でいいよー。歳下だし。私もミヤちゃんって呼ぶ」


「……ま、魔奈はなんで裸なんだ?」



 ・・・


 沈黙。


「「「……」」」


 尚も沈黙。


 いやそろそろ何か言ってくれ。

 なんで固まってんだお前。


「……逆になんで服着てるの?」


 何言ってんだこいつ。


「ふ、普通は服着ると思うんだけどな〜……?」


「ふーん。外国では服着るんだ。日本では服着ない文化だからミヤちゃんも服脱ぎな?」


「何言ってんだ!?だったらなんでこいつが服──」


 ミヤ(体は緋彩)を見る。


「──何で脱いでんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


「お前も脱げ☆」


 あめぇその顔で言うな!俺が言ってるみたいだろ!?てか俺の裸見たくねぇえええええ!


 いや、ちょっと待て。俺の体ってミヤだもんな。女の子だもんな。ってことは……ま、まぁ?体本人のミヤさんが脱げって言ってるんだし?


 ……てかどうせ風呂入るやん。なんか……唐突に嬉しくなくなってきた。


「はぁ……しょうがない」


「おっ。いいね〜ミヤちゃん」


 こいつ元に戻ったらぶん殴ってやる。


「服脱いでお風呂先貰うね♡」


 ちょっと女の子の振りしてみた。



 ・・・



 えーと。これはどういう沈黙なんだろう。あれだよね。つまんない奴だなっていう沈黙だよね。

 うん。


「……お前キモイな」


「お前だけには言われたくねぇよ!?」


 女の子の振りに対してだった。


 ☆☆☆


「フゥ……」


 なんかようやく落ち着けた気がする。


 俺は今はお風呂に入っている。初めての女の子の……とはまぁならず、正直妹の体見てるしほぼ毎日夜動画で見てるし、なんとも思わなかった。うん、ていうよりやっぱり女なんだ……って落胆した。

 まぁ?俺だって男だから興奮はしたけどさ。触りたい気持ちは我慢して見ることだけにした。


 本当にこれからどうするんだろう。このままじゃ女の子として過ごさなきゃいけない事になるんだよな……。正直それだけは勘弁してほしいのだが。


 と。


 脱衣所の方に人影。

 上着下着。

 だんだんと脱いでいく。

 そして顕になる上質な筋肉。

 腕脚ともに平均的な肉付き。

 いい身体をしている。

 そしてその影は段々と風呂場に寄ってきて。


「ンフ♡」


 ドアを開けてセクシーポーズ。


 男が。


 もう一度言う。


 男が。


 ・・・


 しばしの沈黙。


「……お前、俺の体で何やってんの?」


「セクシーポーズだが?」


「いや見りゃわかるわ」


「サービスだぞ♡とくと味わえ♡」


「おいてめぇなんでそんな呑気なんだよ!?」


 こちとら夢かと思って、早く覚めないかドキドキしてるっていうのに。

 そもそも信じられないことが立て続けに起こりすぎて訳がわからないんだよな。


「……私とてこんなことをしている場合ではないと思っている。だが今の姿は『刈野緋彩』。《レハブアム》の《ソロモン一族》の名において、お前に迷惑をかけたままにはしておけない。まぁ今の私ではどうすることもできないのだがな……」


「ミヤ……」


 …………。


「……裸じゃなきゃなぁ……」


「貴様も裸だろうが」


 異性の裸を見ているはずなのだが。全くもって興奮もしなければ、逆に嫌悪感を抱いてしまう。まぁ勿論、異性とは言っても体は俺。嫌という程見てきた俺の裸だ。


 お互い裸のこの状況。普通に考えたらラブコメでは良い展開。「このドスケベ!」とか言われて叩かれる所だろう。それがどうしたものか。


 はぁ……この世界は残酷だ。何故こうも何度も俺に災難が降りかかる。ん?何度も?何故俺は何度もって思ったんだろう?今まで災難だと思ったことはないはずなのに──


「──それより緋彩とやら。私もお風呂に入りたいのだがさっさと出てくれ」


「てめぇマジぶん殴るぞ!?」



 ☆☆☆



「お部屋が無いので、緋彩とエレミヤちゃんは同じ部屋で寝ることになりま〜す!♡」


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」


 何言ってんだこのクソババア!?


 お風呂を出た後。

 部屋をどうするかを考えていた。うちの家はもう既に部屋は満室。空き部屋がひとつもない状態なのだ。俺的には自分の部屋が欲しいので、ミヤ(緋彩扱い)と魔奈で同じ部屋に寝てもらおうと思っていたのだが。


 それを突然現れたこのババアが変なことを言い出した。


「おかしいだろ!?」


「あら?」


 おっと……。


「おかしいですよお母様!同じ部屋で男女が共にするなんて!」


「どこが?♡」


 全部だよ!やべぇよ!やべぇようちの母親!頭いかれてる!!!


「俺からも言わせてもらおうぞ!」


 おいお前。俺はそんな口調しないぞ。


「いいアイデアだ(キリッ」


(キリッ

 じゃねぇんだよ。何がいいアイデアだ!


「あら。緋彩もこう言っていることですし。エレミヤちゃん?どうします?」


 俺は思考をフル回転させた。


 確かに同じ部屋というのは得がある。2人でしか話せないようなことが割と楽に話せるようになる。それに俺は自分の部屋でいつも通り寝れる。

 そして、女の子と同じ部屋というドキドキ感が──


 ──待て。俺は今女だ。普通逆か。


 ってなんでミヤ、お前が賛同してんだよ!俺が喜んでるみたいじゃねぇか!


 こいつほんとにぶん殴る。


 まぁ仕方がないというのもあるし。今後のためにも。


「……わかりました。そうします」


「はい、決定〜♡」



 ☆☆☆



 そして俺の部屋。夜遅くなったこともあり、もう既に日付が変わろうとしていた。

 俺は布団に入り、夢の中へ入ろうと──


「──なんで俺が地べたで寝なきゃいかんのだ!!」


「当たり前だろ。泊めさせて頂いてる身で欲を言うな」


「おいてめぇが本来なら客人ってことを忘れるなよ……?」


 ミヤがベッドで寝、俺が地べたに敷布団を敷いて寝ていた。

 確かに体はミヤであるので、定としてはこちらが泊めさせて頂いてる身だ。しかしそれは親の前だけでいいだろう。本当に寝る時くらい自分のベッドで寝かせて欲しい。


 そんなことが通用するわけもなく。俺は諦めた。


「そういえば明日からどうするんだ?このままじゃ学校も行けないだろ」


「その手配はもう済ませてある。明日から同じクラスだ。よろしくな、エレミヤちゃん?」


「……は?」

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