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#18・手紙の内容




手紙の内容はこうだ。



サイラス様から、ハーゲン国の内情について聞くこと。

困っていることやビクトール国が優位に立てそうな弱点を見つけること。



そして、早々に子どもを作ること。

子どもは絶対に男。女は認めない。



要約するとこんな感じだが、こと細やかに手紙にまとめられている。

最後に、読んだら燃やせとも。



「−−−こんな国、はやく滅んでしまえばいい」



ギチギチに握りしめた後、わたしは部屋を飛び出し、隣の執務室にノックもせずに入った。

執務室には、サイラス様と知らない人がいたけれど頭に血が上っている状態のわたしは自分を制御出来なかった。



「レジナ嬢?」



突然入ってきたわたしにサイラス様は驚いている。



わたしはツカツカとサイラス様の執務机の前に立つと、手に握りしめていた手紙をバンッと叩きつけた。



「−−−お願いがあります。はやく、いえ、今すぐにわたしを死刑にしてください。そして、ビクトール国を滅ぼしてください」


「!」


「バスカル」



サイラス様は、近くにいた部下に出ていくように伝えると、部下の人はすぐに部屋を出ていった。



執務室には、わたしとサイラス様の二人。



「一体どうしたのですか?急に」


「これが、ビクトール国から送られてきました。わたしは我慢なりません」



サイラス様は、わたしがグシャグシャにした手紙を開いて読み始める。



ザッと読んで、手紙を机においた。



「これは、本当にビクトール王から?」


「もちろんです。あの父はこんなことしか考えていません。愚王です」


「王を偽ったものという可能性は?私たちが争うことを狙う人物からの策略の可能性もあるかと」


「サイラス様は、父を知らないからそう思うのです。しかし、わたしは違います。これは紛れもなく父のもの。話しましたでしょう?わたしの出生を、今までどうやって生きてきたかを・・・父は、常人でも、賢王でも良王でもないのです」



根っから腐りきった愚王。それが自分の父。

一刻も早く潰してしまわなければ。



「−−−では、貴女は?」


「半分愚王の血が流れていることを嫌悪します。わたしは、元より存在するはずのなかった異分子なのです。どうか、どうか」



わたしの存在を消してほしい。

この世に生まれてきて親からの愛情ももらえず、ひっそりと生きてきて、今はこうして父に利用されて。

こんな人生、早く終わらせてしまいたい。




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