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#16・想定外のこと

沢山読んでくださりありがとうございます!




何故かサイラス様は、嫌な顔をした。



「−−−今朝は、話す議題が多すぎてその話はしていないです」


「−−−え」


「明日の朝議の時に」



まさか、そんなことが?

今日決まるとばかり思っていた。

というか、他の議題がどれだけ重要かはわからないけれど、わたしのことも中々重要じゃないの?

国が絡んでいるのに??



「−−−では、わたしの死刑はいつになるのですか?」



すると、サイラス様は、ますます嫌な顔をした。



「それは、明日決める」


「そうですか・・・」



今日決まらなかったら仕方ないか。

わたしは、ガックリと肩を落とした。

覚悟していたのにな。

早く聞いて、安心したかったのに・・・。



はぁ、とため息をついているわたしは、サイラス様とレイモンドがどんな表情をしているかなんて全く気にしていなかった。






次の日の朝、挨拶と朝食でサイラス様と顔を合わせた。

でも、朝議はまだだったので聞くことは我慢して執務に向かうサイラス様を見送った。



わたしは、夕方までの間をハンナの言うとおりのスケジュールをこなす。

傍らには、レイモンドがついてくれている。



レイモンドに、『レジナ』と呼んだほうがいいのか、『ルナ』と呼んだほうがいいのか聞かれたが、どこでどうなるか分からないので『レジナ』のままでお願いした。



レイモンドには、かしこまった話し方などしないようにお願いした。

ずっと緊張しているのもキツイだろうし、わたしもキツイ。

そういうと、「じゃあ、ありがたく」と喜んで受け入れてくれた。



1日を終えて、夕食の時にサイラス様と顔を合わせる。

食事時は、侍女たちが準備をしてくれたあとは、基本二人きりになる。

今日のメニューは、ビーフシチューにサラダ、少し硬めで弾力のあるパン。初めて食べる物だったが、シチューとパンがよく合う。


ポツリポツリと今日のことを話す。

何を話しても二人だけなので安心して話ができる。

もちろん、気になることは1つ。



「サイラス様、結果はどうなりましたか」


「・・・今日も話していない」


「え?」


「緊急案件があったので」



昨日、今日決めると言ってたのに。

緊急案件だったら仕方ないわよね。



「では、わたしの死刑はいつになるのでしょう・・・」


「・・・また、明日」



明日こそちゃんとわたしの死刑が決まりますように。

今日も寝る前に祈るしかないのね。



少しまたガッカリしていると、サイラス様は、思い出したように口を開く。



「あぁ、そうだ。私たちの結婚式の日取りが決まりました」


「え?」


「今から半月後の快晴の日に。良い日が占で出たみたいなので」



なんでも、ハーゲン国の王族の結婚は、相手が国に入ってから結婚式の日取りを決める習わしだそうで、お抱え占い人が良い日を占うらしい。

その間に、ハーゲン国のことを学んだり、準備したりとすると聞いた。



でも、サイラス様。

結婚式の日取りよりも、わたしの死刑の日を決めるほうが大事なことなんですけれども。




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