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#11・ハンナからの知らせ




バタンと音を立ててドアが閉まり、一人に戻る。



業務的な話だけ。

それはそうだろう。わたしみたいな罪人と話すことなんてないんだから。



今から、朝議というものがあるみたいだから、わたしの死刑が決まるのはその時か。



それまでは、レジナとしてサイラス様に言われたとおり過ごさなきゃ。



「なんか・・・」



昨日と違うサイラス様の態度は、当たり前だったのに、なんだか寂しいような感覚を覚えてしまった。

僅かな時間の優しさを味わってしまったからだろうか。



「・・・そんなこと思う資格なんてないのにね」



やれやれと肩を竦めると、コンコンとドアがノックされる。



「レジナ様、ハンナです」


「入って」



先程出ていったハンナが戻ってくる。



「皇太子様とお話できましたか?」


「ええ、そういえば、サイラス様が今日はハンナの言うとおりに過ごしてと言われたのだけれど」



すると、ハンナは額に手を置いてため息をついた。



「なんと、大雑把に・・・」


「ハンナ?」


「いえ、今日はですね。結婚式の前に色々と準備をさせて頂きたいと思っています」


「準備?」


「はい。レジナ様は自国の侍女をつれて来られていらっしゃらないので、私たちがお手伝いをすることになりますが・・・よろしいですか?」



結婚式の前の準備って何だろう?

その辺りは国によって違うからと言われただけだった。



(きっと結婚式はないだろうけど・・・サイラス様が、ハンナの言うとおりにって言ってたから)



「もちろん、お願いするわ」



にっこりと微笑めば、ハンナは喜んだ。


「ありがとうございます!」


「そんなに喜ぶようなこと?」


「もちろんです!レジナ様をこの国1の美しい花嫁にするお手伝いができるのですから!」



落ち着いたイメージのハンナが、まるで少女のようにはしゃいでいる。

こんな一面もあるんだな、と感心しつつ、とりあえずハンナの好きなようにさせとこう。




なんて、思ったことをわたしはあとから心底後悔することになる。




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