第四章6 『特訓開始』
「とりあえず、序列戦をどうするか考えないといけませんね。あれ、私も出るんですか?」
「いや、ミナスは転校生だからそこら辺は配慮されているんだろう。今回は出場無しだ」
「そう。つまり貴女、部外者。さっさとシルクの、前からいなくなっちゃえ。シッシッ」
「ノースダリアさん、そこまでミナちゃんを警戒しなくても……」
「は? 何?」
「ご、ごめんなさい!!」
六人は学生塔屋上で縁を囲むように座っていた。シルクの隣にはミナスとファルティナが。ファルティナはシルクの腕を組み、一つ隣のミナスを睨み、まるで猫のように全身の毛を逆立たせながら威嚇をしている。
「みんな。心配してくれてありがとう。最後にみんなとこう話せていい思い出になったよ。もう思い残すことは何もない。僕は覚悟を決めて周辺整理でもするから」
「シルクさん……」
「シルク。それはダメ。絶対ダメ」
「そうだよシルっち。諦めるのは早いって。お兄…レンちゃん、序列戦っていつ?」
「……そろそろ慣れない呼び方は止めたらどうだ? 序列戦は四日後だ。まぁ、学院の準備も含めれば妥当な準備期間だろうな」
「四日……。それが僕の学院に在籍できる時間か……」
「カザリちゃんの言う通り、シルクさんは諦めが早すぎると思います!!」
「不本意にも、同じく。まだ諦めるには、早い……」
嫌な顔をしながらファルティナはミナスの意見に同意をする。
シルクを除いた五人は目配せをして自身の持つ考えがみんなと同じだと確認。
そうしてうんと頷いた後に、ミナスとファルティナは口を揃えてこういった。
「「特訓しましょう(しよう)!!」」




