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dice  作者: TAKKO
第1章
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第7話 門前

 クエストを受けた俺ら一行は、フィールドに行くために門へとやってきた。

 門とはくぐることで対応した場所にワープすることができる、ワームホールのようなものだ。

 今いるこの街、キグルミさんが住む街キグルミタウンは周りを防護壁に覆われている。出入り口も特にないため、街の外に出るには門からワープするしかない。因みに街の名前は正式名称ではない。

 門の前には武装した連中がいっぱいいる。

 フィールドはモンスターの巣窟。何も考えずに足を踏み入れようものなら、どこからともなく現れる先住民達に囲まれボコボコにされるのがオチだ。なので、門に入る前に作戦の最終確認を行ったり、士気を高めたりするのが様式美である。

 まだ有効な対策はまだ発見されてないので、各パーティで様々な検証を手探りで行っている段階だ。あそこにバカでかい鏡を持ってるやつらがいるなぁ。アラ〇ア・ファッツか?

 少し離れたところには、会議の様子を観察している人達がいる。純粋にデータを集めたいやつもいれば、人を小馬鹿にするような仕草をする奴らもいる。にやにやしながら、やれやれといった感じで頭を振るその様子は、さながら初心者をあざ笑う上級者である。実に鬱陶しい人種である。

 今回、俺には赫耀がついているので作戦はとてもシンプルだ。空を飛んで離脱。これに尽きる。幸いにも、門をくぐった直後に襲ってくるモンスターの中に飛べる奴はいないので、飛ぶことさえできれば振り切ることはできる。

 問題は赫耀は飛ぶのにチャージが必要なのである。チャージにはそこそこの時間を要するため、その間モンスター達の攻撃を凌がなければならない。

 時間を稼ぐのは俺の役目なのだが、俺は別に戦えるわけではない。俺にできることといえば、サイコロさんを呼び出す、投げる、お祈りするの3ステップぐらいだ。乱数の女神のご機嫌は俺にとって文字通り死活問題なので、今のうちに乱数教に入信しておく。信じる者は救われるのである。


「よしッ!行くかッ!気ィ引き締めろよ、賽ッ!」


 円陣を組んで覚悟完了した俺らは門をくぐった。

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